【第271話】四日市の迷居酒屋前回の続き。ただオートレストラン長島に行くだけでは面白くない。そこで数年後には姿を消しているであろう商店街の探索と四日市のうどんの名店に突撃。名古屋駅関西本線ホームにてキュービックな彼と合流し、四日市へ……なんだそっそら、耐えられない。三重県に入り桑…… more 名を越えたあたりから車窓は一気に変化。雪雲が米原～関ヶ原の谷を越えて入ってきたこちらでは典型的パターンだとは思うが、ここまで一変されると流石に驚く。名古屋で見た顔面鈴木その子の211はこういうことか。斯くて、四日市到着。向かいにはJR東海が国鉄撤廃と言いながらも残る国鉄車211-1が四日市折り返しで出発を待っていた。因みに関西本線おける区間快速という種別は上り朝4本、下り夜5本しかなく、四日市始発に限って言えばこの2356Mしかない。それがこの雪の中211-1で運行されるのだからSSRであるということは明白である。JR四日市駅。近鉄四日市が「陽」であるならばこちらは「陰」であるかのように時代に取り残された駅の雰囲気は皮肉にも味が出てきた。駅から徒歩5分圏内にある銭湯「四日市温泉」。昔……と言ってももう20年以上前だが、知立駅にも徒歩圏内に公衆浴場があった。知立駅東のシャッター街からすこし外れた、現在アイリスイン知立が建っている辺りである。恐らく知立市民でも知っている人は1割にも満たないだろう。公衆浴場規模だと1つの湯船だけ、というのもザラだがここは数種類あるらしい。因みに私のお気に入りだった知立の「いとう温泉」は公衆浴場にも関わらず最盛期には湯船が8つあった。廃業理由がありがちな燃料費高騰ではなく一人のおっさんによる嫌がらせだっただけに本当に惜しい。内装についてはサルシカさんを見ると良いぞ。銭湯いこにVol.22「四日市・自転車で銭湯なのだ！」②～入る編～ | サルシカ　新しいスタイルの田舎暮らしそして本日のチェックポイント……うをを……「明るい商店街」とは何かを問いたくなる面構え。「寂れた」「死んだ」と言われるJR四日市地区の中でも異質な雰囲気であるのが遠目でもわかる。その手の界隈には聖地である三和商店街。普段こういうのは色々な問題があるため入るのは一瞬躊躇うのだが、今回の物件は所謂「合法廃墟」。今も尚崩壊し続ける商店街にいざ突入。「明るい商店街」とは何か？「明るい商店街」とは何か？地に落ちた「頭上注意」。見上げると……廃材が襲ってくる（危）。夜にここを歩けと言われたらかなり躊躇う。そんな中でも夜営業する居酒屋があるのだからすごい。なにが「ないす」なのか。その手の界隈の気持ちを汲み取れば間違いではないのだが。お客様の健康を守る？？？設置の店　居酒屋　危険なんだっそら、耐えられない。お客様の健康を守ると言いながら店の名前の上から危険ステッカーを貼られてはどうしようもない。これでは客どころかツッコミしか来ないだろう……。ブルーシートとカラーコーンの存在がこの三和商店街の将来を見るようである。「明るい商店街」は皮肉にも崩壊した屋根から陽の光を採り入れることで明るさを維持する悲しい状態になってしまった。後何年もつか解らないが確実に寿命は来ている。その前に訪れることができて本当によかったと思う。（マップで見たらこの出口付近にある建物が「お笑い芸人 ザブングルの加藤 歩 出生の地」とランドマーク化していた（爆）。カッチカチやぞもこの惨状をネタにすることがあるのだろうか？）三和商店街から南へ、中央通りを挟んだ先にはレトロな雰囲気が特徴の大栄軒パン所がある。トレーなしの昔ながらの対面販売でチョコレートロールやコッペパンなどを昔ながらの味を守りつつ販売している。我々も折角なのでなにか買おうと思ったのだが……店主がおらん（爆）。というよりどこかへ出かけてしまっているのか人の気配が全くない。別に何も悪いことはしていないのだが、店主のいない店におると何だか罪悪感が湧くので退店することにした。時刻は丁度昼飯時。中央通りから近鉄四日市、そしてそこから赤堀駅方面に暫し歩き、この日4つ目（1,熱田神宮 2,名古屋駅 3,三和商店街）のチェックポイント「みやの家」に到着。四日市で一番うまいうどん屋と言われつつある讃岐うどん店である。香川・高松の「もり家」で修行したという店主の本格派さぬきうどんはやさしい味わいでちらつく寒い冬には染み入る温かさ。うまいものを食うと世の中どうでもよくなるものだ。兎に角啜って啜って啜りまくレ。ただ、それ以上に気に入ったのがこのコロッケ。シンプルなジャガイモコロッケなのだが、そのシンプルさがとても好い。普段あまり揚げたてを食う機会がないからか揚げたてということを失念し口の中を火傷するハプニングもあったが（爆）、それも今では良い思い出である。昼飯後は折角なので赤堀駅から内部線に乗って近鉄四日市に向かうことにした。内部線と言えばあのおもちゃのような車両から繰り出されるパワフルな吊り掛けが……なんやお前！？来たのはあすなろう鉄道移管後に近鉄260系がリニューアルしてできた新260系であった。なんやこれは……。液晶、ドアチャイム、シートのリニューアル、ハート形の手すり…… 【第180話】近鉄内部線の消失 で乗った時とは恐ろしく内装が変わっている。そしてシートの座り心地が向上している……。側面表示も液晶化。そこまでやる必要はあったのか？何はともあれ移管して生まれ変わった軽便鉄道。こんな外見ではあるが足元からは相変わらず吊り掛け音が響いており安心したようなギャップにやられたような。ここから近鉄線に乗り換え。名鉄では残念ながら扶桑、河和以外絶滅したソラリー（要出典：書いてたら行きたくなってきた）だが、近鉄四日市では今も現役。ずらりと並んだソラリーは思わず足を止め写真を撮りたくなる。近鉄特急。これだけでは芸術点もクソもない写真だが、数年後この塗装は全廃ですよと告知されたら残しておくしかない。尤も、日頃から悔いのないよう撮影するよう心がけているので塗装変更告知がなくても撮っていた気もする。まだ雪がちらつく中、次の目的地富田へ向かう。因みに写真は準急だが実際には急行に乗った（爆）。次回へ続く！No.271四日市の迷居酒屋場　所三重県四日市市 JR四日市駅～近鉄四日市駅日　時2017/01/24雪/曇備　考-引　用 close

【第271話】三重県四日市市 JR四日市駅～近鉄四日市駅