こんにちは、駅舎を訪ねて乗り過ごしは“まつもと”のコトですよ！というわけで、上野東京ラインにいよいよ青電本格乗り入れの常磐線の駅をおひとつご紹介です！上野東京ラインの4路線のうち、東海道線へ直通せず上野で折り返しちゃう電車の多かった常磐線ですが、今度のダイヤ改正で品川まで乗り入れ…… more る青帯E531系がちょこっと増えました。そんなE531系、ここまで直通してきます。茨城県高萩市の高萩駅です。常磐線は半官半民の「日本鉄道」が開業させましたが、洋風の駅舎は国有化後に建てられたものです。1926（大正15）に建てられた2代目駅舎が現役のちょっと風情のある駅です。駅舎正面の駅名標は、JRの入らない「高萩駅」と潔い表記です。ちょっとすみっこが腐食しかけてる??妻面のこの意匠、何か意味があったんでしょうか?横の妻面にも同じ意匠･･･外開きの窓に見えないこともありませんが・・・。駅舎前の屋根を支えているのは、古レールです。さて、高萩駅。普通列車の折り返しが多く設定されているほか、特急「ときわ」の始終発列車も走っています。さぞ大きい駅かと思いきや、外観から予想できてはいましたが、ちんまい待合室です。みどりの窓口設置駅ですね。というより、駅玄関を入るとすぐ改札。ベンチがおざなりに1基だけ設置されていました。隣のニューデイズも小さい店舗。これ、乗り過ごして高萩駅に来ちゃって、折り返し列車もない、となると・・・どうにも困ってしまう駅なのでした。そもそも高萩市自体が縮小傾向にあり、JRも貨物輸送がなくなったり。駅前もがらーんとして、目立つ建物もないくらい。乗り過ごしには注意してくださいね。さて、ホームは島式1面2線。ホーム長は15両分くらい（?）ありますが、幅が意外に狭い！駅舎もちんまいし、ホームも狭い！緑の電車は501系です。当駅止まりの回送列車となりました。501系はかつては上野駅まで乗り入れていましたが、現在は水戸（一部土浦）以北での運用に就いています。さて、番線表示と方面表記ですが、駅舎方の1番線は下りホームです。折り返し運転があるので「水戸・上野・・・」の上野東京ラインの方面もありますが、注目は中段！「いわき・仙台方面」東日本大震災以来、関係各所の努力により少しずつ不通区間が縮小されてきました。が、常磐線はまだ全通・復旧はしていません。それでも「いわき・仙台」と表記しているところ！復興を静かに祈っているかのようです・・・！1番線に説明の力を入れすぎたので、上り2番線は写真だけにしちゃいますね。吊り下げ形駅名標はJR東日本標準の漢字バージョンですが、蛍光灯の方は「水戸支社」バージョンで、LEDの薄型の方は、おそらくJR東共通バージョンでした。自立式駅名標もありますよ～なんか表面がボコベコしていますが、まあいいか。縦型駅名標は水戸支社バージョンの、そっけないゴシック体。・・・だけかと思ったら、国鉄以来の縦型駅名標も現役！中に蛍光灯が入る、三角形の縦型駅名標です。ほかの駅にもまだ残っていたような気がします・・・どこだったかな?こんなふうに架線柱につけられているんです。灰皿の向こう、奥の架線柱にもあるのがわかりますか?ところで、高萩駅は鉄道のほうの交通の要衝でもあります。さきほど高萩駅折り返しの列車も多いと書きましたが、広大な側線群も一見の価値ありです。折り返し運転の車両は、いわき方の引き上げ線で出発の時間を待つこともよくあります。高萩駅から水戸方向を見ますと、上り線の外側に多くの側線があります。いちばん奥にタキシードカラーの651系7連グリーン車付きがお昼寝していました。この側線では、特急列車のE657系がお泊りするようです。今度は反対側、駅舎方向を見てみます。一番手前が本線の1番線、その外側が副本線。退避はできますが、ホームがない・・・です。さらに遠く、駅舎のところを見ると、切り欠きホームと駅舎直結のホーム跡があります。あちら側の駅舎直結のホームは旅客用だったのか、貨物用だったのか・・・かつてあった工場への引き込み線があったりしたそうですが往時をしのばせるものは、駅舎や通路の合理的な連結によりわかりにくくなってしまっていました。 close

常磐線・高萩駅～乗り過ごしたら、小さすぎる洋館駅舎！