【第274話】静岡県 大嵐駅~愛知県豊根村 湯の島温泉の詳細

【第274話】静岡県 大嵐駅~愛知県豊根村 湯の島温泉
路地裏見聞録出張所
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記事タイトル 【第274話】静岡県 大嵐駅~愛知県豊根村 湯の島温泉
概要

【第274話】路地裏見聞録自転車部前回の続き。この日の2駅目は大嵐駅。去年2月の 【第225話】迷人‐マヨイビト‐ 以来1年ぶりの大嵐で今回やることは、前回できなかった愛知で最も到達困難な湯の島温泉への入湯。しかし休日はバスが休み。どうやって達成する?ということでやってきました2…… more 度目の大嵐。前回やり残したことがあっただけに今回この駅に来ることはどの駅よりも重要であったように思う。因みに、3両の313が来た時は私は極力後ろの車両に心掛けている。これから車掌は本長篠以降のきっぷ回収シャトルランが待っており、少しでも余計な体力を使わせないためのささやかなお節介である。亦、たまに1駅ごとにドアを開け身を乗り出してホーム写真を撮影し始める鉄オタがおるが、あれは客から見ても車掌から見てもウザったい客であることは間違いないのでやめた方が良い。私自身1駅ごとにウロウロする鉄オタは目障りだったし、その後車掌から注意されていたのを見たこともある。近くで座っていた別の鉄オタから「そこまで撮りたいなら降りろや」とブツブツと聞こえることもあったが、まさにその通りでありああいうのがただの通過を「乗り通しだ!」と大層なことを言ってドヤ顔をしているのだろうなと思うとまあ何とも同族嫌悪するのも道理。そういうのは大抵首からフリーきっぷをぶら下げておるのでわかりやすい。それは兎も角今日も長閑な大嵐駅。その昔どっかで大嵐駅の俯瞰写真を見て「一体これはどうやったら撮影できるんだ」と不思議で仕方なかったが、この写真を家で加工しているときに気付いた。駅左上の緑柵……あそこに道があるのだろう。さて、先ずは駅舎内の駅ノートを調査する。バックナンバーは前回来た時に写真で保存してあるので今回は自身が書いたやつ以降のものと「パクってやったぜ!」という例のアレを見に来たのじゃが……ないね?描かれたやつだけないね?アホ~~~~!これじゃ何も言えへんやないけ!どっかに挟まってんじゃないかと机周辺を探すも見当たらず、どうやらアレだけなかったようだ。仕方ないので今あるヤツを見ていこう。田本でも見たなあんたら……飯田線の大嵐~千代というのは秘境銀座なのでどっかで見かけたら他の駅でも見かけるということが多々ある。では自分のモノを残すとしよう……今回のテーマとして兎に角描きたかったものは2016冬に18きっぷポスターに選出されたことを祝福したいという気持ちであった。【ウケる】2016冬の18きっぷポスターが大嵐駅だった話ただ、当時の記事で「来年の大嵐イラストは大作に仕上げたい」と言った割には田本よろしくコピックの使い方が兎に角雑であり程度としてはかなり低い。恐らく田本同様電線描写に途中で飽きたものと思われる(爆)。亦、持っているコピックの少なさと表現力のなさも程度のなさに拍車をかけた。全て言い訳なのでこれ以上言うのはよすが、この頃には間違いなく鉛筆一本の道に絞ることを心で決めていた。角度としてはこれをもう数歩左にずれると合うと思うので行ったら是非照らし合わせてみてほしい。そんなやつおらんと思うが。さて今回の大嵐はもう一つ確認しなければならないことがある。それが、この大嵐駅フリーレンタサイクルの存在である。大嵐駅にレンタサイクルがあることは秋の時点で既に把握しており、冬になったら18で鉄オタが気付いて反応するだろうと思ったら誰も反応せず全くの役立たずで「ホンマにこいつら通過するだけなんやな……」と非常にガッカリしたので自分の目で確かめ利用することを決めたのである。利用の仕方は見ての通り。とみやまの里に「レンタサイクルを利用したい」と連絡しチェーンロックの番号を教えてもらうことで無料で利用できる。煩雑な契約などはなく、本当に電話一本で使えるようになるのが嬉しい。このレンタサイクルがあることであの怖い思いをした夏焼隧道も楽に行けるし、休日限定の湯の島温泉も電車の到着に合わせて利用できるようになった。ただ一つ問題がある。寄付故に中古、性能がマチマチなのである。サドルが上がらず体に負担のかかるベダ踏みをせねばならない自転車や兎に角前へ進まない自転車、キーコキーコと不安になる音が絶えず出る自転車など、目指す富山地区まではやや距離があるのでここで自転車選びを間違えると面倒なことになる。無料で使わせてもらっている身なので文句は言えない。ここで自分の目を信じて悔いのない自転車選びをすることが肝要である。ここまでしつこく言うのも理由があり……ゼーハー……ゼーハー……なんだっそら、耐えられない(苦)。自転車選びを間違えた(爆)。リュックを入れた前かごが兎に角重く、若干の上り道になっているため重心が前にかかるこの状態は病気でやせ細った体にはもうどうにもならなくきつい。仕方なくリュックを背負って漕ぎ出そうとするも立ち漕ぎのやる気をなくすリュックの重量とペダルの重さについ「なんでここまで来てこんなことやっとんねん……」と弱音のような愚痴を誰も通らぬ道でポツリと呟く。誰にも聞かれていないので言いたい放題である(爆)。それでも目の前に富山地区の集落が見えてくるとウマに鞭を入れるかの如くやる気が復活するものである。天竜川の斜面ギリギリでは斜面を利用した茶の栽培がおこなわれていた。尤も、佐久間湖となり水面が上がるまではこの地も高台であったと思われるが。それにしても限界集落での老人の足の強さは大したものである。その代わり腰が曲がってしまっている場合もあるのだが。斯くて、豊根村富山地区に到着。感動した。看板の色が変わっているのはここに昔「富山村」という村があった名残である。富山村は2005年11月に豊根村に編入されるまで日本の離島を除く市町村で最も人口の少ない村だった。末期の人口は218人。現在は豊根村に編入されたため約1,100人の人口の中の一部であるが、富山地区に限った話をすれば過疎化と少子高齢化により人口はもう150人を切っているものと思われる。いつかは消滅してしまうであろう集落……そんなことは考えたくないが、今回レンタサイクルが設置されたことでこうやって訪問する機会を得られたことは本当に良かったと思う。富山集落を抜け更に進むこと12,3分、目当ての湯の島温泉の看板が見えてきた。思わず「アァッ!」と声が出た。2月にも関わらず額からは大粒の汗が流れ落ちていた。最寄りバス停は井戸川橋だが、平日運行且つ温泉は土日祝なので入浴目的ならマピオンでの目印にしかならない。自転車をとめ、トイレと休憩所の間にある通路を通って受付に向かう。受付にはおばさんがおり安堵。ここまで来て臨時休業ですなどと言われたら目も当てられない。記念になるので序でにとみやまの里とプリントされたタオルも購入。ご当地Tシャツもいいがご当地タオルはシャツよりも安い値段で集められるので購入し易い。丁度地元のおじさんが出られたところだったので挨拶をして入れ替わるように入室。中は利用状況に見合った狭さで温泉はうっすらと白い濁り湯であった。残念ながら露天は冬季ということで閉鎖されており唯一の心残りになったが、泉質を楽しむという点に於いては温泉成分が付着した内湯で十分である。泉質は分析表の通りナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。湯上がりは分析表の炭酸水素塩が示す通りさっぱりとしたもので夏向けと言えるかもしれない。亦、アルカリ性なので肌がツルっとした。愛知では数少ない濃い泉質でもあり、静かな環境、入湯難易度の高さも相まってすっかり気に入ってしまった(というより達成感に満ちていたのかもしれないが)。しかし電車の時間も気にせねばならず長湯は出来ない。時間を見計らいつつ帰り仕度。髪を乾かしながら壁に貼られた掲示物を見ると幻の階段情報……225話で撮ったアレである。どうやら村の人々も数少ない観光資源としてあの階段を利用しているようだ。名残惜しさを覚えつつ湯の島温泉を発つ。途中対岸に電柱が見えたので「もしかして夏焼集落か!?」と思いつつ地図で確認したがどうやら違うらしい(爆)。帰りは緩やかな下りが続き、人も車も殆ど通らないので名鉄6000で本線を爆走するかの如く全速力で走った。火照ったからだに冷たい風が気持ちよかったが、自転車が壊れるのではと不安にもなった(爆)。行きに比べて帰りは約10分早く帰ることができたので駐輪場に自転車を置いた後、駅舎に戻って駅ノートに温泉の感想を追加しておいた。書き終えてホームに上がるとポーンポーンとタイミングよく電子音が鳴り、トンネルから電車が見えた時、この一連の自転車旅行が走馬灯のように思い出され、約2時間ぶりに会う電車が大層懐かしく思えてしまった。それだけ良い旅だったのだろう。次回に続く! close

【第274話】静岡県 大嵐駅~愛知県豊根村 湯の島温泉
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投稿日時 2018-03-17 17:00:05

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