銚子電鉄・銚子電鉄線は、総延長6.4キロのミニ私鉄です。国鉄のころは、両国駅発の急行が犬吠駅まで乗り入れていたそうですが、現在は2両編成の電車が、ゆったりゆっくり走っています。ゆったりのんびりといっても、通勤通学需要はもちろんあるわけでして、2編成が行ったり来たりします。そのため…… more 、朝夕の各4本は笠上黒生駅で行き違いを行います。別記事で紹介しますが、すっごくわかりにくいところにある笠上黒生駅です。JR東日本が合理化で、烏山線と久留里線のタブレット交換を廃止してもうもう6年になるんですね。銚子電鉄で「タブレット交換」を見られるのも、あと少し??銚子方面からの下り列車のタブレットを、駅長さんと運転士が交換します。タブレット交換といいますが、このまるい輪っかはタブレットキャッチャーという、タブレットのケースです。下側の平たい部分に、円形や三角、四角形などの凹みの空いた金属の「タブレット」本体がしまわれています。過去に笠上黒生駅のポイントで脱線事故が発生しているため、方面別に優先順位を決め、かつポイントは時速10キロという制限速度が設けられています。銚子方面行の列車が、優先権を持っていますので、外川方面からの列車を待たないといけません。というか、上り列車はまだ来てませんでした。駅長さんはタブレットを交換したのち、構内踏切を渡って、銚子行きを待ちます。三角の穴が開いてるよね、という「スタフ確認」の標識です。タブレットタブレットと連呼しちゃっていますが、正確に言えば、銚子-笠上黒生間が通票（タブレット）閉塞、笠上黒生-外川間がスタフ閉塞です。ま、細かいことですのでご参考までに。1分もしないうちに銚子方面からの電車がやってきました。脱線事故や踏切設備故障などの影響で、30往復以上あった列車も23往復まで減便されました。笠上黒生でのタブレット交換も、かつてはほぼすべての列車で見られたものだったんでしょうね。銚子行き運転士と駅長さんがタブレット交換をします。時刻表では同時刻発車ですが、その通りに上下線が同時に発車していきました。2000形・3000形が導入される以前は、1両編成の電車が往復していました。駅長さんは上下線の運転台の間に立ち、通票・スタフに間違いのないことを確認して発車させていました。現在は2両編成になったため、銚子方の構内踏切（外川方にもある）を使用して、上下線ホームで交換することになったようです。銚子行きホームに設置された「通票確認□」の標識です。三角のスタフを持ったまま冒進しちゃいけませんよというわかりやすい標識ですね。 close

単線区間といえば～タブレットのある風景（３）～銚子電鉄・笠上黒生駅から