【第275話】秘境戦記前回の続き。5回目となる小和田駅。今回はいつもと違うことをしてみようということで歩いてみるが……？大嵐から1駅で小和田。この駅に来るのももう5回目となる。秘境駅として人気となってしまった小和田駅。今回も私一人のようだ。この雰囲気を一人で楽しみたい人も多く、よ…… more く「同業者がおった！」と残念がる者も多いが、私はこれまで4回誰とも会ったことがなく、運が良いのかシーズンを外しているからなのか知らんが、たまには誰かと喋ってみたいという贅沢を思うことがある。鉄オタにはコミュ障も多いので「き、気まずい……」となるよりはこの方がええのかもしれんが。相変わらずの駅ノート保管箱。誰が置いたのかはわからん。とある日にてる坊氏に尋ねてみたら「私じゃないですよ！」と言われ未だに詳細不明である。駅ノート……の前に今回は今まで行っていなかった、というより小和田で唯一行っていないランドマークである小和田池之神社に参拝することにした。陽が落ち始めているが、徒歩5分なら大丈夫だろう。しかし……どこが道なのだ……（困）てる坊さん情報でいくらか知識は入れているものの、イザ行くとなるとその知識が有効活用できない。陽が落ちてくることによる余裕のなさと生まれ持った方向音痴が冷静さをまるでなくしている。枝に括りつけられたピンクの紐は測量会社の測量の為の目印なのだが、何を思ったのかこの時は「神社に向かうための道標だ！」と都合のいい解釈をしていた。「これが道か……？」とかすかに人が通ったような痕跡のある場所を探しズンズンと進んでいく。合っているのかは全く解らないが歩かねば辿りつかないので兎に角歩いてみよう……なんだっそらなんだっそら、耐えられない（苦）。5分どころか15分歩いても一向に社らしきものが姿を現さない。やってしまったか、やってしまったのか。ただ、ここに来て石垣や空き缶、片方だけのスリッパなど生活感のあるものが見られるようになってきた。もしかしてここ大輪集落の一部か？「もう少しだけ行ってみようか、もう少し歩けばあるかもしれない」「道を盛大に間違えただろうこれは……戻らないと骨もみつからない結果になるぞ」と気持ちの葛藤。こんなところで足を滑らせて落ちようものなら電波は通じず助けは呼べず、人も来ないので行きつく先は凍死、白骨化である。「あの先まで行ってみよう……これで見えなかったら引き返そう……」結局引き返してきてしまった（苦）。なんと小心者でビビりな負け犬か。「これほどつまらない人間だと思わなかった」と読者は思うだろう。ワシもそう思った。世の中には命投げだしてボロ吊り橋渡る人や廃道を調査する人もおるのになんという体たらく。ブログやるならこんなつまらん人間になったらアカンでホンマ。ただ、こんなことでこの話を終えてはいけないとは思っているので再挑戦はしてみたいと思う。誰かガイドしてくれません？（爆）駅に帰ってきたので用意していた事務員を貼る作業をしよう……その前に恒例の引き出しチェックである。今まではオナホの空箱だったり天浜線のキーホルダーだったりゴミ箱と化していた引き出しだが……ワーオ、誰の仕業か知らんが寄付があったようだ。これもてる坊氏ではないとのことだが、態々新品ノートを持ってきて置いて行くぐらいなのだからノートがメインだったのだろう。そうでなければ相当なお節介である。ンマ～～～【第226話】僕しかいない駅のやつキッレーに残ってますわね～～～かなりの黒歴史になるレベルの表現力、画力の無さ。今これを描いたら真っ先に紙を丸めてごみ箱行きである。じゃあ今は上手いんだな？と聞かれればそんなわけなかろという話だが、この山火事でも起きているかのような背景は本当に酷い。勝手にショートストーリー作ってキャッキャやっているのも酷い。気持ちが悪い。なんでこんなもん書いたんじゃろ……そして今回。もう5回目なので自分のことを書くつもりは全くなく、この小和田駅周辺の現状を訴えることだけを目的としている。1つは小和田にも数々の歴史があるということ。詳しくは【第241話】駅図書館の歴史目録を見て頂きたいが、この駅が恋成就駅となったのは単に皇太子妃と苗字が一緒だからという訳ではないということ、駅があってここに住む人々の生活があって、そういう歴史の積み重ねが合って今があるということを知ってもらいたかった。もうひとつがゴミ、とりわけタバコ問題である。【第226話】僕しかいない駅でも言っておるが、小和田駅はゴミやたばこのポイ捨てが後を絶たない。「誰かが片づけるからいいだろう」一体その気持ちはどこから生まれるのだろうか。集落から人が消え、車も近付けぬ孤立した駅だというのに。タバコなどもってのほかである。火の不始末でこの小和田周辺が燃えてしまったら責任が取れるのか？小和田は一度燃えてしまったら再建が不可能な極地である。この集落の歴史はあとかたもなく潰えてしまい、JR東海は駅の廃止と線路復旧に伴う運転中止を余儀なくされる。それは少ないながらもこの路線を利用する乗客の迷惑にもなる。タバコが吸える歳にもなって何故それがわからないのか？そんな気持ちを持って文字を入れさせてもらった。角度は大体この辺り。相変わらずの表現力皆無のドヘタっぷりであるが前回よりはマシであろう……メッセージを書いている途中にいつものように伊那路が疾走していったので一枚撮る。普段はしょうもない373だが、伊那路とホームライナー浜松3号で見る時だけはびっくりするほど恰好良く見える（爆）。最近よく思う。バズるだのエモいだのよくわからないネットスラングや若者言葉を使うよりも、このように心に響く美しい日本語を何時までも使っていきたいと。日本人が日本人であり続ける、最後のアイデンティティーは日本語である。細分化され意味が伝わりづらいと有名な日本語であるが、それは表現の仕方がヘタクソなだけ。正しい日本語を正しい時に使えば気持ちは必ず伝わる。こんばんは、213-5000さん……この日の213も本長篠を越えるまでは1両に2～3人という状況。お陰で良く眠れました。 close

【第275話】静岡県浜松市天竜区 小和田駅