一部の方には湊線、一部の方には湊鉄道と呼ばれている(?)ひたちなか海浜鉄道の軽快気動車のコトですよ！2008（平成20）年に茨城交通がぶん投げた路線を茨城県などが出資する第三セクター「ひたちなか海浜鉄道」が設立されました。前身の茨城交通が新造車として導入したのが、キハ3710型。…… more 「3710＝湊線」という語呂合わせがいかにもっちゃあいかにもです。1995（平成7）年に新造車として1両が、1998（平成10）年にもう1両が入線し、現在のひたちなか海浜鉄道の主力車両として活躍中です。新潟鉄工所（当時）のDMF13系エンジンは、最高出力200PSとエンジン音も静かで、余裕の走りを見せています。終点・阿字ヶ浦駅に到着した3710型。学生が数人降りていきます。実は茨城鉄道は、全国で廃車として放出されるキハ20をご所望だったようです。車両価格が安く、故障も少ない、統一されていれば整備も楽じゃん、というコトですよね。ところが時代は流れ、古い車両でやりくりしていた茨城交通が「キハ20の中古が出ない・・・」というコトで新造車の製造を決断、登場したのがキハ3710型ディーゼルカーでした。案外けちくさい理由で入線したんですね・・・側面と助士席上に幕式の行先表示が設置されています。もっとも、那珂湊行きの一部の列車を除き、線内通しの運転ですから、両矢印はちょっとした手抜きですよね。塗装については、当初は関東鉄道にも似た「茨城交通色」でしたが、現在のキハ3710型はベージュとグリーン、その間に金色帯を配色した新塗装です。側面には「Hitachinaka Seaside Railway」と記載されています。アタマについている記号は、ひたちなか海浜鉄道の社紋。茨城交通自体に新塗装になりましたが、その後ひたちなか海浜鉄道がちょこっと手を入れたようです。あ、扉はオレンジなんですね。「あれ、“まつもと”まだいたの?」キハ20（小湊鉄道のキハ200もお仲間）の轟音非力なエンジンも乙なものですが、新世代の静かなディーゼルカーも、日常の足としては乗客にも沿線住民にも優しいのコトなんですよ！ close

ひたちなか海浜鉄道・キハ3710型～ひたちなかの軽快気動車、参上！