東京メトロからの移籍組1000形、京王帝都→伊予鉄800形がどうにも古くなっちゃいまして、銚子電鉄はまたもや新しい中古車（変な言い方！）を探し始めることになりました。そこで調達してきたのが・・・またもや京王帝都→伊予鉄の2000形でした。昭和37年製造の大ベテランがメジャーから日…… more 本球界復帰、って感じ!?どうせなら、大量に廃車が出る予感の東京メトロ03系を待ってもよかったんじゃない?と思いがちですが、銚子電鉄の車両状況は逼迫しておりました。直流750ボルトの伊予鉄車両に白羽の矢が刺さりました。銚子電鉄も直流750ボルトで電化されているんです。西海鹿島駅に入線する「先頭側」のデハ2001です。もう明るくなってしまったので、前照灯はオフです。なにせ空調を入れるだけで、変電所のキャパオーバーになる銚電。節電できるとこは節電したいですよね。西海鹿島駅から出発する「最後尾側」のデハ2001です。さすがに尾灯は点灯していますね。そもそもの出発点、京王帝都2000系は窓上に尾灯を配置していたんですね。今見ると、これはこれでなかなかカワイイものです。2000系は、京王帝都電鉄で1962（昭和37）年落成の17メートル車。1984（昭和59）年、伊予鉄道へ譲渡され800系電車と名乗ります。譲渡に当たっては、魔改造大好き「京王重機」でちょこちょこと改造を受けます。そもそも、伊予鉄道は直流750ボルト（600ボルトの路線もあり）で600ボルトから1500ボルトに昇圧しようとしていた京王帝都の事情にも合致したんですね。四国から遠く関東まで船で運ばれ、2010（平成22）年から銚子電鉄線を走っています。改造・輸送費で2編成4両が1億4000万円ほどかかったそうですが、相場が新車1両1～2億円ですから、銚電にはお手頃価格だったのかもしれません。長く運用に入れればの話ですけどね！というわけで、内装は京王帝都のころから変わらないと思われる片側3扉（片開き）オールロングシートで、モケットは濃赤系のモノが使用されています。115系より先輩格にあたる年次の車両ですが、空調完備の優れモノです（空調の正体は前述です）。デハ2001の車端部には「2001」「禁煙」のプレートともに折り鶴があしらわれた「交通安全」の飾りが付けられていました。ワンマン運転なので、後ろ側の運転席。縦軸マスコンが時代を感じさせますなぁ。運転士はまず1ノッチ入れ発車、さらに2ノッチ入れて加速。制限速度の区間がすぐ来るので、ブレーキをこまめに操作。そんな感じの運転でした。7か月はかけないと取れない動力車免許。しかも車体や路線によって環境も変わります。ラッシュと空気輸送でも、天候によっても条件が変わります。コツがあるんでしょうね。まあ、別に銚電に限ったことではないですが、JR東日本E231系の運転を見てると、全然違うんですよね。ワンハンドルを一気にフルノッチ。（だからって安全を軽視しているわけではないですよ）側面の行先表示機は、京王スタイルなんですよね。昭和37年にはこのスタイルが確立されていたとは驚きです。（後付けだったらごめんなさい）「CDK」「デハ2001」がちゃんと切り抜かれたステッカーです。小さいシールでごまかしてる、後輩の3000形も見習ったらどう?ある研究によると、14歳の時に聞いた音楽に一生影響を受け続ける、記憶に残りやすい、ということを聞きました。年代によっても懐かしさを感じる時代が違うものと思いますが、“まつもと”にはギリギリ懐かしさを感じる車両かな・・・?“まつもと”の京王帝都といえば6000系でしたし、東横線のアオガエル5000系も、正直に言いますね、「がっかりする古い車両」でした。そういう意味で、ギリ懐かしさを感じるのがこの時代の車両のようです。ん、2両編成の後ろにくっついてる車両、色が違いますね。こっちの2000形、クハ2501については別記事でご紹介しますね。んじゃ、今日はここまで！ close

銚子電鉄2000形（前編）デハ2001のほう～京王帝都のグリーンカーの復刻版です！