群馬県の第三セクター鉄道にして、群馬県唯一の非電化路線、わたらせ渓谷鉄道・わたらせ渓谷線を走るディーゼルカーのコトですよ！当初はわ89-100、200、300（310）の富士重工レールバスシリーズでスタートしましたが、大間々駅に開業当初からの車両が2両ほど展示されているのを見ても…… more お察しのとおり、「わ鉄」発足30年を迎え、初期に投入された車両の老朽化が徐々に進行中です。そこで、登場したのが新潟トランシス製の軽快気動車、「WKT500形」なのです。レールバスLC-DCシリーズとは異なり、新潟鉄工所（現・新潟トランシス）が開発したNDCが基になっているれっきとした鉄道車両工法で製造された車両です。全面貫通扉上に3色LEDの行先表示窓を備え、運転席・助士席上に前照灯と尾灯を各1基装備しています。薄暗い時にLEDの行先表示は重宝しますね。わ89-310の幕式行先表示、ちょっと小さいですもんね。「ワンマン（緑）」「行先（オレンジ）」の交互表示です。LC-DCの流れをくむ、わ89形が16メートル級車体だったのに対し、こちらは18メートル級の本格的な車両となりました。が、2011（平成23）年と2015（平成27）年に各1両が登場したっきり、WKT500形の増備はされていません。ディーゼル車のトロッコわっしーに予算が振り向けられたかな??さて、全身あかがね色の30年選手、わ89-310形じゃなくて新しい電車でよかった！　と油断しないでくださいね。このWKT500形、オールロングシートで便所レスな三セクあるあるのコストダウン車両だったりするわけです。排気管のないサイドのロングシートは、前扉から後ろ扉まで25人掛けという壮大なものだったりします。わたらせ渓谷鉄道という割には、渓谷まで行かない桐生-大間々間の区間運転の列車も多く設定されています。いちばん輸送密度の高い区間ですからね！窓周りが白くてゴールドの帯とゴールドのもみじと「Watarase」を付けたWKT500形、いずれは増えていくのかもしれませんし、他形式の車両の投入や中古車の購入もあるかもしれません。でもですよ、全線通しで乗ると約1時間半。ロングシートでトイレ無しは、旅行気分になれなくなっちゃいますよね。ま、観光は「トロッコわっしー」がやるからいいのか！ close

わたらせ渓谷鉄道・WKT500形～富士重レールバスから新潟トランシスの本格ディーゼルへ！