写真はE2系の比較初期の車両です。窓が大きくとられてていて、景色を楽しむには良かったのですが、E5系のような新しい車両は、高速走行のための軽量化や車体の剛性確保で窓が小さくなっています。まあ、毎日通勤で使うとりよたは、それほど景色は見てないんですけどね（＾ω＾）それどころか、仕事…… more 帰りは夜で外は真っ暗ですし、窓には自分の顔が映っているだけだったりして。窓には明るい車内が結構よく映るので、ただでさえ仕事で遅くなって心身ともに疲れて帰るのに疲れた自分の顔なんか見たら余計にげんなりしちゃいます。・°°・(＞_＜)・°°・。ところで、先日の記事でお盆の新幹線での出来事で、まだ書いていないほかのことがあると書きました。先日の記事はこちらをクリックしてご覧ください⇨お盆前の金曜日今日はその出来事を書きますね。これも数年前のお盆のこと。とりよたの会社は基本的にはカレンダー通りですので、お盆と言っても休みとは限りません。でもこの時期はお取引先はだいたい休みですし、通常の仕事は少なくなります。なので普段できないような、たまった片づけものなどをすることが多くて、かえって重労働だったりすることも多いんですよね。その時も資料を徹底的に整理しようと頑張ってしまい、帰りはヘトヘトになって遅い時間の新幹線に。発車ギリギリでしたがなんとか間に合いました。乗ったのはなすの号で、お盆ですからガラガラ状態。疲れたていたとりよたは、静かに帰りたくて、特にガラガラになる最後尾車両へ。最後尾車両には若い女性がたった一人で乗っていました。前にも見たことがあるような・・・毎日通勤で新幹線に乗っていると、通勤客などは何度か同じ車両に乗りあわせていると、自然に顔を覚えてしまいます。この女性も通勤客なのかも。そう思ったのは、まるで透き通るような白い顔がとても印象的で、それがなんだか見覚えがあったように感じたからでした。その女性は最後列の窓際の席に一人で座り、静かに窓の外を眺めていました。とりよたはちょっと離れた座席に座って、いつものように一人の時間を過ごしていました。結局、ほかに誰も乗ってこなくて、その車両は2人だけ乗せて夜の闇の中を高速で走っていきました。宇都宮までは1時間弱で到着です。もうこの時間にも慣れたもので、それほど長くはかんじません。気がつくと宇都宮に到着のアナウンスが。あまりに静かで、その女性が乗っていたことも忘れるくらい。いつものように荷物を持ってデッキに行こうと席を立ってから、その女性も乗っていたことを思い出しました。その女性は降りる様子もありませんので。まだこの先まで乗っていくのでしょう。とりよたは通路を歩いて女性の席のそばを通ってデッキに向かいました。ふと何気なく女性を見ると、やっぱり静かに窓の外を見ています。ですが次の瞬間、全身に鳥肌が立ちました。女性の席の窓に映っていたのは、誰もいない座席。女性の姿は映っていません。とりよたはあわてて新幹線から降りました。そしてホームを歩いて階段に急ぎましたが、足ががたがた震えて早く歩けません。ここは冷静になろう、きっと見間違いだよ、と自分に言い聞かせながら、なんとかホームを歩いていると、新幹線はスルスルと発車していきました。絶対見間違いさ、だってそんなことあるはずないもの。思い切って通りすぎる新幹線を見ることに。女性のいた最後列には・・・いました、さっきの女性です。その女性はとりよたに微笑んでいるようでした。なんだか嬉しそうに。その時、はっきりとその女性の声が聞こえた気がしました。もちろん新幹線の中にいた女性の声が聞こえるはずがないのですが、はっきりと聞こえた気がしたんです。「ありがとうございました。これから彼の待つ街に行きます。」「ありがとうございました」というのはなんのことだったのでしょうか。いつからどうして新幹線に乗っていたんでしょうか。それに「彼の待つ街」はどこなんでしょうか。その彼とは会えて、今は幸せになっているのでしょうか。それとも・・・わからないことばかりの出来事でした。でもはっきりしていることは、その女性とはその後一度も会ったことがない、ということです。 close

お盆の新幹線にて②