島原鉄道は、長崎県島原市に本社を置き、鉄道・バス・船舶といった島原半島の交通を一手に担う企業です。バス路線は島原半島一帯に路線を持ち、鉄道が廃止になった島原-加津佐間の代替輸送や、博多への高速バス路線、長崎空港への特急バスも運行しています。営業所は島原、口之津、諫早、雲仙の4か所…… more にあり、半島西岸の小浜に案内所が設置されています。また、島原と口之津の間に位置する有家に車庫が設置されており、そこで夜間滞泊する車もあります。2018年に長崎自動車の傘下に入っており、今後は車両の代替が一気に進むと思われます。車両は圧倒的に日野が多いものの、少数ながらもふそう、いすゞ、日デも見られます。九州の事業者ですが、西工車体は移籍車でしか見られません。今回は、島鉄生え抜きの大型車を取り上げます。※島原鉄道では、長崎自動車傘下に入ってから各車両に車番が割り振られるようになりました。しかし、現在も作業が進行中であり、車番がない車が存在します。また、撮影時に車番がなくても、のちに車番が割り振られた車両も存在します。この状況を鑑み、記事執筆時点で車番がある車のみ、車番を表記します。長崎22か2498U-HU3KMAA1992年式島鉄の代表的車種といっても過言ではないであろう日野ブルーリボン。トップドアでエアサス、メトロ窓というのはこの頃の島鉄の基本的な仕様で、中型車も同様でした。U-ですがライトは四角いタイプを採用しています。長崎22か2500U-HU3KMAA1992年式島鉄の路線車は赤い塗装ですが、U-までは貸切車と同じ塗装で導入されており、のちに現在の塗装に塗り替えられました。残念ながらちょっと色あせてしまった車もいます…。長崎22か2696U-HU3KMAA1994年式日野ブルーリボンは1992年と1994年に合わせて10台以上導入されており、島原半島各地で見ることができます。側面幕は導入時から設置されておらず、代わりにサボが使われています。長崎200か559車番:4910PKG-KV234N22009年式15年ぶりの大型路線車導入となった日野ブルーリボンⅡ。大型ワンステは初導入となります。2台導入されており、どちらも諫早方面の路線で走っている模様。長崎200か561車番:6901PKG-MP35UM2009年式日野ばかりだった島鉄ですが、2000年代半ばあたりからはふそう車も導入されるようになりました。新車のエアロスターは画像の車が初導入でしたが、やはり島鉄としては日野車がいいのか、この1台のみの導入にとどまっています。長崎200か959QPG-KV234N32015年式6年ぶりの導入となった日野ブルーリボンⅡ。N尺ワンステで前回導入分と特に仕様は変わっていない模様。島鉄の大型車は、雲仙岳を越える島原-雲仙-小浜-諫早線や、鉄道廃止代替の加津佐-口之津-有家-島原線などで使われることが多いです。 close

島原鉄道 その1(大型車①)