「○○高速鉄道」といえば神戸高速鉄道のような路面電車代替の路線に付けられることが多い名称です。神戸高速鉄道、帝都高速度交通営団（営団地下鉄）はこの例ですが、近年の「○○高速鉄道」というと、新規開業のぼったくり料金鉄道という印象がぬぐえません！東葉高速鉄道、臨海高速鉄道（りんかい線…… more ）、そして埼玉高速鉄道。今回は、2001（平成13）年に開業した、埼玉高速鉄道・埼玉高速鉄道線から顔が八角形な2000系電車のコトです！埼玉新都市交通の2000系の話じゃないからね！「2000年に開業を間にあわせたかったが・・・2000年度には間に合った」急行・浦和美園行の第1編成が走ってきましたよ。東葉高速鉄道では初代が1000系、2代目が2000系ですが、埼玉高速鉄道は「2002年サッカーワールドカップ」のメインスタジアム、「埼玉スタジアム2002」のアクセス路線として前倒し前倒しで建設。そのサッカーW杯や開業年度にちなみ、初代から2000系を名乗っています。開業時から営団地下鉄南北線と直通運転をしており、車体の構造は営団9000系と共通化させている部分が多々あるというコトで。「営団→メトロ9000系だけど、帯色が違うからわかるでしょ?」前面の行先表示は、メトロ・都営・埼玉高速で統一されており、LEDの明朝体で急行は赤色、各停は緑色、行先はオレンジ色とわかりやすくなって・・・メトロ区間は巨大なホームドアにかかって見えないんですが・・・わかりやすくなっています！！「三田線も埼玉高速鉄道も8両分のスペースは各駅に確保してるんだが」南北線がホームドアの設置やら、輸送旅客数の見込みやらで6両編成での運転ですので、それぞれ乗入れする東急目黒線、都営三田線と同じく2000系も6両編成で運転されています。「東横線が追いかけてくるよぉ！」「イナカ電車～ってミュージックホーンで鳴らされたぁぁ！」「ふぇぇぇぇん」耐えろ、第2編成！開業時から覚悟は決めてたじゃないか！東急に直通するっていうのは、そういうことなんだよ！とりあえず、埼玉高速2000系は東急目黒線、都営三田線との車両数の兼ね合いで、6両編成10本が製造され、浦和美園車両基地に所属しています。「車両基地のすぐ近くが『埼玉スタジアム2002』なのだが」営団南北線の赤羽岩淵駅から先の埼玉県内の区間が埼玉高速鉄道として開業となったわけですが、将来的には、東武野田線・岩槻駅、JR宇都宮線・蓮田駅への延伸計画が策定されています。その時には、車両基地近くに設置される駅が「埼スタ」最寄駅となる予定・・・でしょうけど、現在のところは浦和美園駅までしか客扱いできないため、埼スタでの試合日は浦和美園駅が大混乱。あ・・・・・・距離があるから埼スタの客を運べる余地があるとも言えなくもないのかな?巨人戦の終了後の水道橋駅がアレですもんね。もう一つ。埼玉高速鉄道は、宇都宮線・東武線のバイパス路線の意味合いもかねての敷設計画だったのですが、浦和美園駅なんて中途半端なトコまでしか行ってくれないから野田線にも接続してないし、ましてや、鳩ヶ谷止まりなんかは武蔵野線にすら接続できません！「いま埼玉県がけっこう具体的な延伸案を出してるから、茶でも飲んで待て」それにしても、埼玉高速鉄道の乗りれ先の東急目黒線、種々雑多な車両が走り回るようになりましたね。東急からは、3000系と5000系、都営からは、3000系と共通設計の6300形、メトロからは9000系、その先の埼玉高速鉄道から2000系・・・と。目蒲線のころは「黙ってても目黒に着くし～」なんて言ってたら、浦和美園行や西高島平行も走るようになっちゃって。区間運転でも白金高輪行ですもんね。目黒駅ユーザー以外には便利になったかな?少なくとも渋谷で座れなくなった東横線ユーザーほどは冷遇されてはいない・・・と思いたいところですが、どうでしょう?? close

埼玉高速鉄道・2000系～2002年ワールドカップに間に合った！