ダム建設により廃止された旧川原湯温泉駅の跡を約3年ぶりに見てきた。 川原湯温泉駅は吾妻線の新線切り替えに伴い、2014年10月から新駅に移設された。その後、翌2015年5月に旧駅の跡地を一度見ただけであった。3年も経過し、旧駅の跡や廃線跡はずいぶん変わり、驚きの連続だった。数回に…… more 分けて、旧川原湯温泉駅と周辺の廃線跡の新旧比較をまとめてみる。 駅も線路も道路もすべてなくなっていた。2018年9月の旧川原湯温泉駅の跡。周囲の山の斜面もあちこち削り取られている。思い出深い川原湯温泉駅の変わり果てた風景にしばし愕然とする。 ほぼ同じ位置から見た2015年5月の川原湯温泉駅跡。この時は駅移設から約7ヶ月後。駅舎が撤去された光景を見ただけでも驚いたものだが、まだこの頃は線路や跨線橋が残っている。周囲の木々もまだ伐採されていない。 橋の上から下流を望む。谷間を塞ぐようにダム本体が姿を現している。自分のいる橋の影が十字架のように見える。私にはここから見る風景に3年間のブランクがあり、ダム本体がどのくらいの進捗で出来上っているかわからない。工事の途中とはいえ隔世の感がある。（2018年9月） ほぼ同じ角度で見た2015年の風景。吾妻線の線路と国道も残っている。 旧川原湯温泉駅の東側（渋川方面）には短い鉄橋があった。この鉄橋では上からも下からも撮影した。（2015年5月） 鉄橋の後方にはダム本体が巨大な壁のように立ちはだかっている。（2018年9月） 望遠レンズで撮影するまで気が付かなかったのだが、鉄橋になにやら大きな配管が通してある。列車が通らなくなった鉄橋がダム工事のための施設に転用されている。効率的といえばそれまでだが、この鉄橋を通る列車を四季の風景とともに撮影してきただけに、時の流れが残酷に思える。（2018年9月） 角度を変えて鉄橋を見る。（2018年9月） ここは新緑と紅葉の頃は特にお気に入りの撮影ポイントだった。（2018年9月） 鉄橋を串刺しにしたような大きな配管。どこから見ても異様な光景。（2018年9月） ほぼ同じ角度から秋に撮影した。紅葉は見頃を過ぎていたが、秋の吾妻渓谷は美しかった。（2013年11月）・・・続く close

旧川原湯温泉駅の新旧比較　その1