※　本記事は年初に作成したものです。微修正を入れてはおりますが、最新の情報とは異なる点もあることを予めご承知おきください。東京都交通局・上野懸垂線。通称、上野モノレール。路線長、331.42m。鉄道線としては、日本で2番目に短い路線のコトだそうです。【2019/1/24】****…… more ********************************************東京都によると、上野懸垂線は老朽化のため、11月1日から休止すると発表。今後の運行は廃止・EVバス転換を含めて検討するという。同園のモノレールは1957（昭和32）年12月にとの実験線として開業。都市交通は路面電車から地下鉄へと移行したが、動物園のモノレールは年間100万人超が利用する人気路線となっている。（共同通信など）**************************************************************上野動物園の東園と西園を結んでいますし、そもそも上野動物園に入場しないと乗れないモノレールなので、アトラクションか何かのように思われている方もいらっしゃるようです。が、れっきとした「鉄道事業法に基づく交通機関」として東京都交通局の管理している路線なんですよ。理由は後述するとして、まずは車両をご覧いただきましょう！懸垂式のゴムタイヤモノレールとしては、上野モノレールは世界で2番目（日本では最初）の古株らしいです。上野モノレールはドイツのヴッパータール空中鉄道を参考にしたランゲン式と呼ばれる方式で、日本ではここだけの方式です。1957（昭和32）年の開業以来、4代の車両が走ってきました。H形、M形、30形、現在の40形です。現在の車両は4代目の40形で、2001（平成13）年に登場。実は1999（平成11）年12月から2001年5月まで上野モノレール全線が設備点検で運休しており、運行再開のタイミングに合わせてデビューした車両だったりします。なお、車両は2両1編成のみで、点検や整備の際は運休となります。この年末年始も、設備点検で約1ヵ月運休していました。まあ、東園と西園は「いそっぷ橋」でつながっているので、モノレールがなくても行き来はできるんです。お子様としては、モノレールに乗りたいところかも知れませんね。乗車時間1分半、大人150円、小人80円也。「うえのどうぶつえんモノレール」やゾウやパンダのイラストが描かれているファンタジーな車両ですね。車両の下部にもイラストが続いています。懸垂式ならではですね。その懸垂のアームが･･･以外にゴツい。銀杏のマークに「UENO ZOO MONORAIL」。やっぱり都営交通ですね。おカオの上の黒いところには、青いパトランプが入っており、常時点灯・回転しています。けど、下の前照灯は･･･使ってるのかな?40形、新しいように見えて2001（平成13）年の運行開始。9時40分ごろから16時20分ごろまで、毎日7分ヘッドで往復しています。当年で18年。電子機器の故障がそろそろ怖くなる頃ですね。車両に「宝くじ号」とあるので、都電や都バスの宝くじの収益金分配争いに、上野モノレールも参入するころかなぁ?それとも･･･11月の休止以降は予断を許さない状況です。西園駅から東園駅に向かう40形です。レール下の2本の架線から電気を受けています。パンタグラフは、車両の連結部分にこっそりついていますので、お暇な方は探してみてください。この桁下は現在は道路ですが、かつては池之端付近を走る都電の専用軌道だったんだそうです。下の地図ですと、右下の方「いそっぷ橋」と書いてあるあたりで道路と交差していますね。とにもかくにも、この道路（道路法上の道路です）を跨ぐため、鉄道事業法の適用を受けることになるワケなんです。車両内部の屋根付近です。まさかの次駅案内があったりして。一番前の黄色いジャンパーの方が運転士です。マスコンはワンハンドル型で、力行3段・ブレーキ3段。最高時速20キロです。運転士は元都営地下鉄の運転士が再雇用等で勤めているそうです。というコトは･･･モノレールって地下鉄の免許で運転できるんですね。西園方は青基調、東園方はピンク基調で、座席は外向きパステルカラーのかったい樹脂製ロングシートと、運転席後ろの展望席が2列となっています。お客さんの乗り降りで案外とゆらゆらするのよね。怖いって。さてさて、時期から言ったら更新時期を迎えつつある40形です。乗るなら乗っちゃえ、Suica・PASMOは使えないので現金精算でよろしく！ close

都営上野懸垂線（上野モノレール）40形～公道をまたぐので“公共交通機関”です！