神出鬼没・幻の離島貨客船「ゆり丸」で伊豆諸島 利島へ【日帰り 鉄道&離島航路の旅1】の詳細

神出鬼没・幻の離島貨客船「ゆり丸」で伊豆諸島 利島へ【日帰り 鉄道&離島航路の旅1】
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記事タイトル 神出鬼没・幻の離島貨客船「ゆり丸」で伊豆諸島 利島へ【日帰り 鉄道&離島航路の旅1】
概要

(利島港に接岸中の貨客船「ゆり丸」)※本記事は、今から数年前の記録のため、現在と情報等が異なる場合があり得ます。撮影:2014年(平成26年)12月7日(日)スマートフォン撮影クルージングランキングへ←よろしければどうぞ東日本を代表する温泉のまち♨️熱海市の玄関口・熱海(あたみ)…… more 駅熱海駅は、JR東日本の東海道本線・伊東線、JR東海の東海道新幹線・東海道本線が発着する拠点駅。伊豆急行の電車も乗り入れる。熱海駅で発車を待つ伊豆急行8000系電車(元・東急電鉄8000系電車)。伊豆急行は東急グループのため、車体側面のコーポレートマークも東急と同じデザイン熱海駅 朝6時30発の伊豆急下田行き普通列車に乗車。熱海~伊東間はJR伊東線、伊東からは伊豆急行線に入り、終点の伊豆急下田駅を目指す。伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅には、朝8時03分に到着ーーーーーーーーーーーー伊豆急下田駅からタクシーで約5分(徒歩の場合は約15分~20分)、伊豆諸島航路の船乗り場へ。下田港の神新汽船(しんしんきせん)乗り場神新汽船(しんしんきせん)は、伊豆半島の下田(しもだ)港と、伊豆諸島の利島(としま)、新島(にいじま)、式根島(しきねじま)、神津島(こうづしま)を結ぶ貨客船航路を運行する船会社。かつては下田発着の航路も東海汽船が運行していたが、その後東海汽船グループ会社として神新汽船を設立し下田発着航路を引き継ぐ。「神新汽船」の社名は神津島と新島の頭文字を採ったもの。運行は、下田港を朝出港し、伊豆諸島の4島をまわり、夕方下田港に戻ってくるパターン。月・木・土曜と火・金・日曜で、まわる島の順序が異なる。水曜日は運休日。※月・木・土曜は、下田→神津島→式根島→新島→利島→下田の順※火・金・日曜は、下田→利島→新島→式根島→神津島→下田の順船好きの乗客のために、下田港から乗船し、島で下船せず船にずっと乗りっぱなしで、4島を周遊し、一日(約7時間)かけて下田港に戻ってくる「ワンデークルージング」も実施。ただし、船内には食堂も弁当販売もないので、乗船前に食料調達などが必須。船積みする貨物用倉庫の向こうに、これから乗船する貨客船の船首が見える。かつては、神新汽船の貨客船は、利島には寄港しなかったが、東京発の東海汽船の運行事情に伴い、利島にも寄港することになった。東京発の東海汽船の大島・利島・新島・式根島・神津島航路の大型貨客船「さるびあ丸」は、従来の毎日運行から、閑散期には原則週末だけの就航に変わり、平日は小型の高速ジェット船だけが就航することになったが、小型の高速ジェット船では、波が荒く気象条件の厳しい利島港は抜港(欠航)になることが多く、利島への就航率を上げるため神新汽船の貨客船が利島にも寄港を開始したもの。2014年(平成26年)11月18日(火)の最終就航をもって、26年間運行してきた神新汽船の貨客船「あぜりあ丸」が引退。神新汽船では、今まで貨客船しかなかった伊豆諸島航路をフェリー化し、伊豆諸島航路初の自動車航送可能な「フェリーあぜりあ」を新造し、2014年(平成26年)12月18日(木)から就航することになった。貨客船「あぜりあ丸」が引退し、新たなカーフェリー「フェリーあぜりあ」が就航するまでの約1か月間、神新汽船航路で運行できる船がない。そのため、同じ東海汽船グループの伊豆諸島開発所属の貨客船「ゆり丸」が神新汽船の航路を約1ヶ月間代走することになった。伊豆諸島開発は、伊豆諸島の八丈島~青ヶ島間の貨客船「あおがしま丸」、小笠原諸島の父島~母島間の貨客船「ははじま丸」を運行する船会社。予備船として、定期航路を持たない「ゆり丸」を保有。同社の「あおがしま丸」や「ははじま丸」や、神新汽船所有船のドック入り運休期間中には、この「ゆり丸」が借り出され、代走する。以前は鹿児島県トカラ列島の十島村営船の代走をしたこともある。ーーーーーーーーーーー訪れたのは、ちょうど「ゆり丸」代走日。下田港から秘境の離島 利島へ。「ゆり丸」はもともと予備船のため、滅多に乗船することができない神出鬼没の「幻の貨客船」。そのため、船の愛好家には人気が高く、わざわざ「ゆり丸」運航日を狙って乗船しに来るファンも多い。この日は、うねりが多少あり、神津島以外は「条件付出航」。「条件付出航」とは、太平洋に突き出た伊豆諸島の港(桟橋)が波やうねりで荒れて着岸できない場合、着岸せず抜港(欠航)したりする条件付き航海のこと。伊豆諸島の各島は、地形上、港に立派な防波堤がなく、船が着岸する港の桟橋は太平洋に直接面しており、大きな波やうねりの影響を受けやすい。一部の大きな島には、船が着岸できる港が島内に複数あり、波やうねりの状態により、入港する港を使い分けているが、小さな島には港が一つしかなく、特に季節風で海が荒れる冬季は、船の着岸率が低い。この日は、うねりの影響のため、接岸できる港が2つ(神津島港、多幸港)ある神津島以外はすべて「条件付出航」となった。これから向かう利島に入港できなければ、他の島で下船するか、7時間かけて、ここ下田港に引き返すしかない。幕末にペリー艦隊が来航した下田港。晴れ渡った朝の南伊豆・下田の街。下田港と「ゆり丸」「ゆり丸」は、各島へ運ぶ物資の積込み作業中「ゆり丸」は船首にデリック型クレーンを装備乗船タラップ。神新汽船の新船デビューまでの約1ヶ月間、代船として、下田~伊豆諸島航路を「ゆり丸」が代走。「ゆり丸」は、産業廃棄物収集運搬船や一般廃棄物収集運搬船としても活躍する船。遠方の青ヶ島や小笠原まで行かなければ乗れない伊豆諸島開発の貨客船に、日帰りで乗船できる貴重な機会「ゆり丸」は、1998年(平成10年)2月25日竣工、469総トン、全長62m、2,000馬力、航海速力13.5ノット、旅客定員(沿海)115名(近海)40名の貨客船船尾のデッキ船尾を望む。小型貨物船のような船での船旅は、ある意味貴重船尾は角張った形状天然の良港・下田港で出港を待つ「ゆり丸」船首では荷役作業中貨客船「ゆり」丸に乗船後部デッキ船尾デッキにはベンチを設置後方展望を楽しめるベンチ船尾の様子船尾の係留装置サイドデッキから後方を望む。乗船タラップ口船首の前面デッキ。荒天時は飛沫をもろに被ってしまうため、閉鎖されることも多い。船首方面。デリック型クレーンで船倉にコンテナなどを積む。積込み作業を終え、船倉の扉を閉じた状態。待合所前の港に積まれたコンテナには「神新汽船」の文字貨物倉庫向こうには、2014年(平成26年)12月18日(木)から就航予定の神新汽船の新造船「フェリーあぜりあ」が着岸中。造船所から下田港に来航し、就航に向け準備中。伊豆諸島航路初のカーフェリー「フェリーあぜりあ」。船首にはコンテナなどを積むクレーンも装備。ーーーーーーーーーーーーー「ゆり丸」は、午前9時20分に下田港を出港ゆっくり離岸する「ゆり丸」。汽笛を鳴らす。デビュー準備中の神新汽船の新造船「フェリーあぜりあ」。波やうねりが荒く停泊中でも船が大きく揺れる伊豆諸島での乗用車の搬入・搬出は大変なはず。新造船「フェリーあぜりあ」は、総トン数495トン、全長63m、全幅12.60m、最大速力16.8ノット、航海速15.20ノット、旅客定員240名、130型コンテナ6個・メッシュコンテナ8個搭載可能、車両搭載数は乗用車10台。日本では数少ないショアランプウェイによる車両輸送とクレーンによるコンテナ輸送が出来るRO/LO船に分類。「ゆり丸」は、波穏やかな下田港(下田湾)内をゆっくり航行下田港内の犬走島の脇を航行下田港の防波堤をまもなく抜ける。小さな貨客船は港内に入り込む太平洋のうねりで少しずつ縦揺れが始まる。防波堤を抜けると、外洋の大きなうねりで、「ゆり丸」は豪快な縦揺れ(ピッチング)が始まる。この日の海況はまだ穏やかなほう。下田の街が後ろに遠ざかる。小さな貨客船の船旅の始まり。この日は白波は立っていないが、海にはうねりがあり、小さな「ゆり丸」は縦揺れを繰り返す。向こうは須崎半島。須崎半島を過ぎると、「ゆり丸」は、南から東寄りに向きを変える。東寄りに向きを変えた「ゆり丸」は前方に見える三角形の利島を目指す。向きを変えた「ゆり丸」は、斜め後ろからのうねりを受け、今度は横揺れ(ローリング)が始まる。サイドデッキ。後ろには遠ざかる伊豆半島。サイドデッキから前方を望む。「ゆり丸」の船内へ。客室は、大部屋カーペット敷きの2等船室のみ。客室内にいても、かなり横揺れを感じる。船内通路。船内設備は客室のほかには、トイレなど最低限の設備のみ。レストランも売店も何もない。停泊中はトイレ使用禁止。「ゆり丸」は、沿海区域のみならず近海区域を航行できる資格を持った船舶であり、小さな船にもかかわわず救命艇を装備。船尾の外部デッキ。横揺れ防止装置のフィンスタビライザーを装備していない船のため、うねりの影響で大きく横に傾く。伊豆半島を遠望。伊豆半島の主峰・天城山もよく見える。船尾。横揺れが激しい。左前方には伊豆諸島最大の島・伊豆大島がうっすら見える。ーーーーーーーーーーーー「ゆり丸」航海動画はこちら close

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投稿日時 2019-01-27 14:40:07

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