小湊鉄道の車両といえば、相も変わらずキハ200です。今さらですが、国鉄キハ20をモデルに製造された、大ベテランです。最初に導入されたキハ201が1961（昭和36）年、最後の製造になるキハ214が1977（昭和52）年ですから、もっとも新しい車両でも40年選手なわけですね。五井駅…… more から上総中野駅までの39.1キロを淡々と往復します。とはいっても、途中の上総牛久駅や養老渓谷駅で折り返す列車がほとんどなんですが。吊り下げサボを採用しているキハ200。国鉄のキハ20と似ていますね。上総牛久駅から養老渓谷駅までは、小湊ツートンカラーの客車をSL･･･ホントはディーゼル機関車がけん引する「トロッコ里山号」も運行されていますので、小湊鉄道のHP、要チェックです！全線通しの列車は平日6本、土休日5本です。いすみ鉄道に乗り通す方は、時刻表を調べてくださいね。国鉄キハ20は貫通扉の上に1灯ですが、視認性を重視したキハ200はおでこの両側に2灯です。wiki先生によると、製造当時親会社であった京成3100系と類似しているとされています。全面に行先表示窓はありませんが･･･まあ、いわれれば似ていないこともないか、な。むしろ、国鉄似の塗装のほうが気になったりしてしまうのです。片側2扉20メートルの車内は、オールロングシート。座席定員は64名です。トイレはありませんので、ご注意を。ロングシートの真ん中に見える白っぽいのは、床下のエンジンの排気管です。キハ200は全車両が日本車輛で製造されました。禁煙プレートの下には「全区間」とありますが、下にうっすら「五井-上総牛久間」と見えます。上総牛久までは住宅地も通りますし、輸送密度も高い区間です。･･･が、このロングシートの車両のどこでタバコが吸えたんでしょう?もっとも、過去にはオールロングシートの国鉄→JR211系も喫煙可の車両もあったわけで、灰皿はロングシート両端にくっついていたんですよね。縦軸マスコンとブレーキのツーハンドルもいい味を出しています。真ん中の前方後円墳型の時計置きがありますが、自前の小型の置時計やストップウォッチを時計機能にして見ている運転士さんも多いようです。無人駅の多い小湊鉄道ですが、バス式のワンマン運転はせず、ラッシュ時の4両編成でも、昼間の1両編成でも車掌さんが乗務しています。途中で乗ったお客さんに補充券を書き書き、ほかのお客さんの検札と、車内放送とお忙しです。五井駅の南方には車両基地がありますので、切り離された車両が千葉方の引き込み線へ移動、方向を変えて機関区へと向かいます。車両基地へ向かうキハ200。後ろにはおんなじ色の車両がいます。というわけで、2両編成五井行きから切り離された車両は、五井機関区へ戻っていきました。ちなみに、三角屋根が特徴のこの五井機関区の機関庫、奥の鍛冶小屋と合わせ、2017（平成29）年に国の有形文化財に指定されました。建築されたのは1925（大正15）年ごろだそうですよ！かつて小湊鉄道を走っていたSLもいるこの機関区、許可を取れば一部見学可能です。え、行かなかったのかって?　乗り換え時間があまりなかったもので･･･（今度は見学させてもらおうと思います） close

小湊鉄道・キハ200～いすみのキハ20もどきを一蹴する、小湊渾身の70年代のキハ200！