豊橋市に拠点を置く、名鉄の子会社・豊橋鉄道。渥美線という鉄道線と、東田（あずまだ）本線という軌道線（通称・市内線）の2路線を保有しています。さて、東田本線の東田電停が余りにチャレンジングでデンジャラスなので過去写真からほじくりだしてきましたので、ご覧あれのコトですよ！デンジャラス…… more な電停といえば、広島電鉄の小網町電停が有名です。そちらは適当にググっていただくとして、こちらもなんと、車道上に乗降場があるというエキサイティングな電停なんです。というわけで、通常ならある安全地帯もホームもない電停なので、電柱に「市電　東田　［横断注意］」の駅名標を出しています。そうそう、電停とは、電車の停留所のコト。だから「電停」。バスの停留所は「バス停」ですよね。まあ、そういうコトです。では実際の東田電停をご覧下さいな。豊橋市と静岡県湖西市を結ぶ県道4号線の中央を、赤岩口行きの電車が走ります。左前の方に赤く塗られた舗装があります。ちょ、待てよ。この赤いシマシマが電停?　いやその先の赤ベタ塗りの部分がそうなんです。駅名標を出す場所がないので、電柱に「電車のりば」とか、上の方には、最初に出した写真の「東田」の駅名標がやっつけのように付けられています。ここ、県道4号線上で、それなりに車の行き来もあるんですよね。電車が停車すると、「後方からの車にご注意ください」とアナウンスされ、大マジで道の真ん中で乗り降りします。豊橋市は愛知県内の都市。愛知県といえば、自動車優先の修羅の国です。名鉄の軌道線も「渋滞解消！」の掛け声のもと見事に粉砕されてしまいました。（岐阜県も似たようなものですかねぇ）なので、「乗降中」のLED表示は欠かせないアイテムなんですよ。この電車、モ780形は廃止された名鉄軌道線のお下がりですよ。近くの交差点は、そのものずばり「東田電停」交差点。赤岩口行きのちょい先、駅前行きのちょい先。つまり、上下線の電停がそれぞれ信号の手前にあって、その間にある交差点なんですよね。駅前方面から見たところです。路側帯の青いところが、乗客の待つところ。軽自動車が走っているところが電停です。この辺りは、面影はありませんがもともと遊郭があったところでして、そのせいか県道を広げられずに、安全地帯のない異例な電停ができちゃった･･･のかもしれません。でもねでもね。やっぱり、安全地帯のない電停はコワい。赤岩口方面から振り返ると、「乗降客優先」ってペイントされてるじゃん！とはいえ、乗降客や歩行者、路面電車が優先されるとは限らないので、ご自身の身はご自身で守ってくださいね。いちおう法律上は、赤いペイントと軌道敷の間、斜めのシマシマ部分が電停なんだそうですよ。狭い。うん、すごく狭い。最新鋭の低床車・T1000形「ほっトラム」が東田電停に停車中。そこの軽自動車、邪魔です。ホントは電車が停車してたら、自動車は電停の手前で待たなきゃいけないんですが、まあ、その辺はユルい愛知県。･･･って、ここでドアが開いて降車ってなったら、最悪じゃん！信号を渡ったところにある、駅前方面の電停です。よく見たら、上下線とも電柱に駅名標が巻き付けてありました。あのぉ･･････こんな駅名標、あり!?駅ナンバリングまでご丁寧に付けられてるけど、一見の観光客に、「ここで降りてね！」というのは、酷だよね。電柱に「電車のりば」という案内が巻き付けてありますので、やっぱり青くペイントされた歩道で待つんですね。車道上には「横断者注意」という文字が赤ベタ舗装の上に引かれていますが･･･まさか電車を乗り降りするのに、後続車に気を付けながらッてのはなかなか見られないしできない体験ですよね。“まつもと”は･･････東田電停では降りることがないよう祈ってます。 close

豊橋鉄道・東田電停～日本一(?)ワイルドな電停です！