【コラム】北海道の鉄道車両の保存の是非と今後の詳細

【コラム】北海道の鉄道車両の保存の是非と今後
北海道の鉄道情報局
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記事タイトル 【コラム】北海道の鉄道車両の保存の是非と今後
概要

まず閲覧する皆さんは、引退した鉄道車両を保存すべきだと思いますか??それとも、数年前までJR北海道がやってきたように、保存を一切しないでスクラップにすべきでしょうか??とても難しい問題ですよね。簡単な話、保存したら喜ばれる。しかし保存に至るまで、あるいは保存後も継続して莫大なお金…… more がかかります。鉄道車両を保存するメリットとしては、愛好家から喜ばれるし、鉄道施設に搬入されれば、経済効果につながる可能性もあります。また、鉄道の歴史を振り返るという点でも一役買うでしょう。デメリットとしては、上述のとおり、お金がかかります。ということで今回のコラムでは、鉄道車両の保存について考えていきましょう。6月16日未明、保存が決まり、長らく苗穂工場敷地内で保管されていたキハ183系スラントノーズ車2両が展示先の道の駅「あびらD51ステーション」(安平町)に向けて旅立っていきました。引退した名車両の保存は管理者にとっても嬉しいことであり、ぜひとも見物しに行きたいところですが、同時に今後の北海道における鉄道車両の保存についても並行して考えていかなければなりません。なぜなら・・・岩見沢市内に保存が決定してから4年。屋根1つないところで展示・保存される711系は、保存当初の綺麗な面影がなく、塗装が剥げ、修繕中の箇所も含めて残念な姿になっているからです。キハ183系スラントノーズ車の2両中1両や、ニセコエクスプレスなども今後、屋根のない場所で保存されることになるので、これらの車両についても711系のような無惨な姿になる未来が待ち構えているかもしれません。711系の車両の保存はクラウドファンディングで実施されました。クラウドファンディング(CrowdFunding)とは、群衆(Crowd)と 資金調達(Funding)という言葉を組み合わせた造語で、「災害被害にあった施設を復旧したい」や、今回のような「思い出ある鉄道車両を残したい」など、様々な理由でお金を必要としている人に対し、 共感した人が一口1,000円程度からインターネットを通じて出資し支援をする、こうしたインターネット上で多数の人から資金を募る仕組みを言います。また、途上国支援や被災地支援なども多く実行されています。プロジェクトを立ち上げる実行者自身も個人、団体、企業、自治体など様々です。この711系がクラウドファンディングで保存が実現した北海道の鉄道車両第一号であり、それから北斗市の24系客車、キハ183系スラントノーズ車、そして先日保存することが無事に決定したニセコエクスプレスと、クラウドファンディングを通じて車両の保存を実現する取り組みが増えつつあります。これらは愛好家などの民間によって車両の保存が実現したわけですが、その車両が活躍したゆかりのある地で保存される傾向にある反面、自家用車などに頼らなければ訪問することが難しい現状もあります。なぜなら、鉄道車両の保存には広大な土地あるいは場所が必要であり、JR路線が設けられている付近や都市部ではその場所の確保が難しいため、郊外で公共交通機関のアクセスが難しい場所に保存場所を選定せざるを得ません。外装を保存が開始した際の状態で末永く維持することが困難な状況とともに、現状では保存場所についても制約があり、鉄道車両の保存は簡単ではありません。では仮に、鉄道車両を引き続き保存していく場合、誰がどのような目的で実施すべきかを考えていきましょう。北海道では、本州の「鉄道博物館」、「京都鉄道博物館」、「リニア・鉄道館」といった大型の屋内型の総合鉄道博物館はありません。一般者が見学できる鉄道関連専用施設は、苗穂工場敷地内にある「鉄道技術館」(札幌市)、三笠鉄道村(三笠市)、小樽市総合博物館(小樽市)のこれら3箇所が、北海道を代表する鉄道関連専用施設と言っていいでしょう。ただし、これらの施設は、本州にあるような鉄道関連専用施設と比べると規模が小さく、車両も屋外での保存がメインであり、北海道の厳しい気候に耐えるには、外装を中心に日々メンテナンスを実施していかなければなりません。新たな車両を保存するにも場所が必要であり、その場所の確保が現存する鉄道関連専用施設では困難になっています。結果的にJR北海道の社風の関係もありますが、北海道で活躍した名高い車両であろうとも、民間や愛好家が動き出さない限り、1両も残らずに呆気なく解体されてしまいます。これが昨今の北海道の現状です。ですが、そもそも鉄道車両を保存する必要があるのでしょうか?この問題から入っていかなければなりませんよね。まずは、これまで保存が実現した民間や愛好家らの事例を参考にしましょう。これまで北海道では上述のとおり、クラウドファンディングで保存が実現したのは、711系(岩見沢市)、24系(北斗市)、キハ183系(安平町)、ニセコエクスプレス(ニセコ町予定)の4車種です。これらの保存目的を以下に簡単に記すと・・・711系:鉄道遺産として非常に価値の高い車両24系:地域活性化の一手法キハ183系:北海道の鉄道の歴史を伝えるためニセコエクスプレス:使用環境に最適化及び、斬新なデザインを持ち、現物を後世に伝えていく価値があるため理由から、24系以外の車両については非常に価値のある車両のようです。しかし、鉄道遺産として、どのような価値が生み出されるのか、北海道の鉄道の歴史または、後世に伝えていくことにどのような目的や意味があるのか、また、それが一般者にとってどのような利益あるいはメリットになるのかについて、管理者はわかりません。このあたりの説明が全くありません。あくまで、鉄道車両の保存が決まり、見に行くことができる喜びしか管理者は感じません。まずはこれら鉄道遺産として・・・や、歴史や後世に伝えていくことに・・・どのようなメリットがあるかを明確にしなければ、車両を保存する意味そのものが薄らいでしまいます。メンテナンス中の様子であると言えど、クラウドファンディング第一号の711系がこのような姿になっていては、支援した方々に対して失礼ということは言うまでもなく、鉄道遺産として非常に価値の高い車両だということが見いだせません。確かに、鉄道車両の保存は難しいことであり、管理者もそのような保存に向けて動いていくれることは大変嬉しく思いますが、支援した方々に恩返しをするような形で長年綺麗にした状態を末永く維持していくことが大切です。保存が決まって終わりではありません。今後、道の駅「あびらD51ステーション」で保存が決まったキハ183系についてですが、同車も711系のように屋根のない場所で保存されることになります。これが年数を経過して車体が老朽・劣化してくるに伴い、711系のような状況になってしまうのであれば、民間や愛好家を中心とした鉄道車両の保存はやめるべきです。あの車両も・・・この車両も・・・と、車両の保存が決まっていく反面、メンテナンスが行き届いていない中途半端な状態が続くのであれば意味がありません。そういった意味では、北海道鉄道観光資源研究会が主体となって鉄道車両が保存される二例目のキハ183系スラントノーズ車の保存は信用度や手腕が問われるでしょう。鉄道車両の保存は簡単ではないのは承知ですが、保存すると決めたからには、末永く綺麗に維持していくことが支援者にとっての最大の恩返しだと感じています。711系の現状や、保存が決まったニセコエクスプレスの将来的な保存の様子を知ると、民間や愛好家らの力では限界を感じています。では、鉄道会社が車両を保存するという方針はどうでしょうか?JR北海道直属の鉄道関連専用施設としては、苗穂工場敷地内に小規模ながら「鉄道技術館」があります。屋内のごく一部の写真を掲載しますが、まだまだ国鉄時代から残る貴重な資料が同館では保管されています。車両を保存するのに際し、必ずしも愛好家などを中心とする必要はありません。管理者も以前から疑問に思っていたことですが、なぜJR北海道は車両の保存に消極的なのでしょうか?問えば、「保存できる場所がない」や「お金がかかる」などの理由からあっさり一掃されてしまいそうですが、JR側も保存することで技術を継承していくメリットがあります。例えばJR北海道ではどのような技術継承が適しているかというと・・・・車両の修繕技術・車両の新造技術(ノックダウン生産含む)・車両の改造技術・車両のデザイン上記の4つにおいては、国鉄時代の苗穂工場では全国的にも高い評価を受けていました。車両の修繕については、本州で使われた中古の車両が北海道に移送され、そこからまた再度使用されていたということを過去にコメントで教えていただいたことがあります。新車状態に戻すことはないとはいえ、北海道という厳しい環境下においても、車両を修繕してやり繰りできたという技術は、当時としては物凄い技術力だったと管理者は感じています。昨今では、老朽化した車両のメンテナンスに苦慮している状態です。そもそも技術者そのものの離職が相次いでいることも理由の1つであり、また、修繕するパーツの生産中止もあり、車両を修繕して長持ちさせるのではなく、車両を新製して代替させるしかありません。新製車両を投入するにも高額であり、万が一、車両の高度な修繕技術が保持され続け、後世に受け継がれていくことができるのであれば、それはJR北海道にとっても非常に大きなメリットになるでしょう。車両の新造技術は、先日保存が決定したニセコエクスプレスに始まり、その後もリゾート気動車を2編成製造し、最後はキハ261系1000番台の初期車のノックダウン生産で終わりました。そのほかにも、721系の一部がノックダウン生産されていたり、キハ283系も一部車両が自社で製造されています。ノックダウン生産は、鋼体を車両のメーカーから購入し、主要部品を苗穂工場で取り付ける方法です。技術力向上が図られるとともに、コスト削減に貢献しますが、製造数が限られてしまうことが欠点です。昨今は人手不足が理由と思われることから、キハ261系1000番台ではノックダウン生産方式をとらず、車両を新製した状態で納品されています。本州では、車両を自社製造する技術のある鉄道車両を整備する工場や車両センターはあるのでしょうか?実際にあるのかもしれませんが、一度の製造数は多くないにしても、車両を自社で製造することができる力は評価すべきだと思います。製造できる力のみならず、それに至るまでの研究や技術が非常に高いレベルにあったことは言うまでもありません。残念ながらニセコエクスプレスは廃車になってしまいましたが、クリスタルエクスプレスやノースレインボーエクスプレスは製造から30年(あるいは30年弱)が経過していますが、いまだ現役車両です。しかもエクステリアでは古さを感じさせないところが素晴らしいと思います。車両の自社製造は手間がかかってしまいますが、同時に優れた研究開発を実施できるメリットがあり、厳しい条件下で鉄道車両を運行せざるを得ない北海道にとって、研究開発を含めた先進性のある車両を独自に製造する技術は、後世に受け継ぐべきものだと思います。車両の改造技術は、北海道の初代リゾートトレイン、アルファコンチネンタルエクスプレスで高く評価されました。その後、金沢鉄道管理局へ「ゆぅトピア」・「ゴールデンエクスプレスアストル」、新潟鉄道管理局へ「サロンエクスプレスアルカディア」(後にKenji)などの改造に協力しています。加えて、ジョイフルトレインの先駆けでもある同車は、その後の日本全国の団体・臨時輸送にあり方に大きく貢献したことでしょう。また、車両繰りの関係でキハ400形気動車の編成にキハ183系が混結できるように改造したり、フラノエクスプレスの増結用としてキハ183系が混結できるように改造したりと、異種形式による混結改造も過去にはみられ、これも厳しい経営状態が続く北海道で将来的に転用が発生した場合などには、この改造技術の継承が大きく貢献することでしょう。車両のデザインについては、改造や新造で登場したリゾート気動車もありますが、昨今のキハ261系1000番台まで続く「げんこつスタイル」が一番評価されるべきデザインです。789系やキハ261系の高運転台の先頭部分のデザインのことを言いますが、これの登場した経緯が、1991年に日高本線で発生した踏切事故です。タンクローリーと衝突し、運転士は重症、後に足を切断するまでに至っていたと思います。これを教訓とし、高速運転を行う特急車両では高運転台スタイルが当たり前のデザインとなりました。733系などは2階に運転席のある構造ではありませんが、それでも運転台は比較的高い位置に設けられ、運転士の万が一の踏切事故に備えています。これが生かされたのが2010年1月に函館本線で発生した踏切事故です。当時の「スーパーカムイ」がダンプカーと衝突しました。1編成が事故廃車になったものの、重傷者は出ず、運転士も軽傷で済みました。高運転台スタイルを生み出した元々の背景には、1人の運転士の大けがにあり、30年弱が経過した現在でもげんこつスタイルがキハ261系にも生かされています。2000年代に入り、東日本や西日本でも高運転台の特急車両を積極的に投入するようになりました。ですが、それ以前に積極的に投入していたのはJR北海道です。元々JR北海道発足当時で、車両設計の実務を経験したことがある人間は5人程度だったと思います。そこで日産自動車から佐藤巌氏を招いて指導を受け、車両のデザイン技術をJR北海道の社員が学んでいき、その完成形と言えるのがノースレインボーエクスプレスです。30年弱経過した現在でも、そのエクステリアは最新車両と比較して遜色ありません。また、電車と気動車でほぼ同じデザインにした731系とキハ201系も評価すべきではないでしょうか?東日本や東海、西日本でもその形態が増えつつありますが、加えてこれら2形式は動力協調運転実施で性能もほぼ同一にされて大きく注目されました。特に後者は気動車界の「化け物」と称され、加速時も最新のキハ261系などの高性能特急気動車に引けをとらない性能を有しています。車両の技術面についての話題にも入ってしまいましたが、いずれにしても車両のデザインは鉄道会社の個性が表現され、また利用者や愛好者らにとっても愛され続ける大事な項目の1つになります。これも技術継承すべき分野でしょう。これらはあくまでJR北海道に限られてしまいますが、同社が鉄道車両を保存すべき理由は少なからずあります。しかし、鉄道車両ばかりを保存するとなると、それでは意味がありません。これを例えば、北海道の鉄道博物館(仮称)のような施設を設け、鉄道車両とともに、事業内容や体験型学習等を織り込ませた総合施設としての機能を持たせることで非常に高い価値を生み出すでしょう。それは、技術力を継承していくと同時に、新たな発見を見いだせるかもしれません。新たな発見とは、例えば「人材」などが当てはまると思います。過去に上述の素晴らしい技術力があるのに対し、経営難やそれに伴う資金不足を理由にそれらの人材を生かせず、結果的にJR北海道を離職してしまった方々が多いです。経営的に苦慮している企業であっても、これら技術力を一般人に紹介することで、それを継承できる人材がもしかしたら見つかるかもしれない、あるいはJR北海道に興味を持つ人間が増えてくれるかもしれません。昨今ではほぼ全ての分野においてJR北海道が新卒や中途採用を募集していることから、よほどの人材不足の様子が伺えます。本州の「鉄道博物館」、「京都鉄道博物館」、「リニア・鉄道館」といった大型の屋内型の総合鉄道博物館では、いずれもコンセプトとして「学習する場」や「学びの場」としての機能を有し、体験型学習などを充実させ、鉄道車両の保存のみならず、家族や子どもたちをも笑顔にする場を提供しています。北海道においても、鉄道車両を保存するとともに、鉄道関連専用施設を充実させることで鉄道会社の将来を左右する重要な役割を担うものと管理者は思っています。一般のファミリー層やその子どもたちばかりでなく、就職活動中の方々にも将来的に何らかの影響を受けるかもしれません。そのためにも、鉄道会社が鉄道車両を保存するに加え、学びの場としての機能を持たせる大規模な鉄道関連専用施設の必要性は少なからず感じることがあります。これは、民間や愛好家らでは難しいことです。今の時代、学歴なんて関係ありません。多くの一般人の中に光り輝く宝石となる原石が眠っているかもしれません。その原石を宝石に変える(興味を持つようにする)のは、鉄道会社の仕事でもあるのです。それらを直接する必要はありません。本やネットなどの媒体を使って興味を持たせるようにすることでも十分です。ちょっとしたことが、後に凄い効果を生むことがあります。管理者も必ずしも鉄道会社が車両を保存すべき、あるいは大規模な鉄道関連専用施設を設けるべき、とは言いません。あくまで鉄道に興味・感心を持ってもらうと同時に、鉄道会社の将来を見据え、あるいは技術を継承していける一手法としてその利点とともに参考にしていただければ幸いです。しかし、昨今はJR北海道も資金不足で、そのようなことを実施している場合ではありません。しかし、現有する施設を最大限活用する可能性は残されています。例えば、苗穂工場敷地内に設けられている鉄道技術館のレイアウトを大きく変えて、少しでも過去の鉄道車両のカットボディ等や事業内容を一般人に紹介する内容やレイアウトに改めたり、専門の係員をつけて、技術力、事業内容等を紹介するような体験型学習向けの施設にするのもいいでしょう。残念ながら、現在の鉄道技術館では、上記の写真のように廃車発成品の展示物が充実しており、管理者の理想とは程遠い状態です。こうした展示物は、ローテーションして年に1回の苗穂工場公開時で一般公開させるだけでいいと思います。展示内容やレイアウトを変えることで、規模は小さいながらも、まだまだ鉄道関連専用施設として、本州の鉄道の博物館のような機能を持たせることができるでしょう。鉄道技術館の例を挙げましたが、管理者は苗穂工場敷地内にある鉄道技術館こそ、北海道の鉄道関連専用施設として重要な機能を果たせるのではないかと期待しているからです。その理由が2つあり、北海道の鉄道における最大の車両工場があり、且つ北海道の鉄道の聖地である苗穂に立地していることと、もう1つは、その立地場所が札幌市内ということです。以前、場所を確保するだけで保存車両を広大な北海道に点在させるのではなく、1箇所に集約して、「時間を選ばずに誰でも好きなときに綺麗な保存車両を見に行くことができる」これが重要だと過去の記事に記載しました。なぜこれが重要かというと、ではなぜ、711系の車体が老朽・劣化しているにも関わらず、その情報が出回るまでに時間を要してしまうのでしょうか?答えは簡単で、誰でも好きなときに見に行くことができないからです。また、一度見学して終わり・・・という方も多いでしょう。そう、リピーターがほとんどいないのです。再度見に行く価値がないのです。なぜなら、再度訪問したからといって変化が何もないからです。また、岩見沢市街からも離れており、自家用車がなければ訪問することは難しいことも理由の1つとして挙げられるでしょう。「一度見て終わり」は、決してあってはなりません。必ずリピーターが必要です。リピーターを確保するには少なくとも、誰でも平等に見学できるという条件を満たさなければなりません。これが北海道における鉄道車両の保存の問題点です。残念ながら、クラウドファンディングで実施している昨今の方法では、場所を確保するだけで、その後のメンテナンスやアクセス利便はほとんど考慮されていません。このあたりは、車両の保存に向けて積極的に動く民間や愛好家らでは限界です。現状をまとめると、民間や愛好家らの保存活動は、積極的で車両の保存が実現する可能性は大きいものの、その場所までのアクセスが不便で、保存車両のメンテナンスが行き届かない場合があります。逆に鉄道会社(JR北海道)は、資金繰りが厳しく、そういった余裕はありません。なので、民間や愛好家らが積極的に車両の保存に動くしかないのです。ですが、車両の保存については上述のとおり、今後も複数の車両でメンテナンスが不十分だったり、保存場所がより点在化していくのであれば、北海道の鉄道車両の保存の在り方について真剣に考えなければなりません。管理者の理想としては、鉄道会社(JR北海道)が大規模な施設を苗穂に設けて保存車両を1箇所に集約するか、あるいは鉄道技術館のリニューアルとともに、その施設が学びの場として一般人にも浸透し、それが後の人材育成や、来場者に対して何らかの感動や影響をより与えるものであってほしいと思います。民間や愛好家らではもう限界を感じます。ほかにも、何か保存活動について考えをお持ちの方はコメントをいただけると幸いです。ぜひとも今後の記事作成のために参考にさせていただきます。車両の保存方法を変えるチャンスはまだまだあります。今回紹介している711系も、一時的な修繕中なだけであって、当記事が掲載されている頃には、綺麗な状態にリフレッシュされているかもしれません。まだまだクラウドファンディングで保存が決定した車両の将来は未知数であり、当記事の内容が重要になってくるのは少なくとも数年先のことです。この先数年で果たしてクラウドファンディングで保存された車両たちの姿や価値観がどのように変わるのか見ていきたいと思います。↓ブログランキングにご協力お願いします↓ 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【コラム】北海道の鉄道車両の保存の是非と今後
サイト名 北海道の鉄道情報局
タグ コラム 鉄道
投稿日時 2019-06-19 07:40:14

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