昨日の１０４００系「旧エースカー」に続いて、１１４００系「新エースカー」の思い出写真をご覧いただく。　まずは、まだスカートが取り付けられていない初期の姿。逆三角形の特急マークの取り付け位置が、その後に比べてやや低めに感じるのは気のせいか。　続いては、スカートが取り付けられた姿を…… more 。　こうして並べてみると、特急マークの大きさに大小があるのが分かると思う。　１１４００系の前面デザインは、歴代の近鉄特急車のなかで最も精悍な顔つきをしており、好きな車輌だった。　結果的に先行試作車的な位置づけとなった１０４００系から各種の設計変更を行い、走行性能もアップ。最終的に３輌編成が１５本となって標準軌各線で活躍した。屋根上に並ぶ分散形クーラーもこの系列からだ。　リクライニング機構はなかったものの、シートピッチは１０１００系、１０４００系の９２０ミリから９５０ミリに拡大。当時の国鉄特急は９１０ミリだった。　１１４００系の変化は、まず特急マークから始まった。分割併合を頻繁に行うのが近鉄特急の特徴だが、その際に取り外しや取り付けが大変ということで、小型のマークに変更されている。　この時代の写真が１枚だけあった。夕刻の撮影で見苦しい写真だが、電照式のマークがよく目立つ。　特急マークの小型化が完了しないうちに、３輌固定編成となる本格的な更新が始まった。特急マークは行き先表示と共に前面貫通扉に埋め込み式に変わった。これは他の特急車も共通だが、通過表示灯と尾灯が一体化した楕円形のライトケースが、エースカーであることを主張している。　個人的には、この更新により前面のダークブルー塗りの面積が少なくなり、精悍な印象が薄れてしまったのが残念だった。　 close

近鉄特急１１４００系「新エースカー」