地名というより人名ですね、この駅名！というわけで、西武多摩川線の終着駅、是政駅にやって来ましたのコトですよ！「是政」は立派な地名！駅所在地は、府中市是政5-8-2ですよ。もっとも、「是政」の地名は、この付近を開拓した、北条家の家臣で、鎌倉武士の畠山重忠から15代目ともいわれる井田…… more 摂津守是政（いだせっつのかみこれまさ）に由来しておりまして、東京競馬場のテレビ中継で馬群が見えなくなる「大エノキ」があるあたりに墓所があったりします。馬券の話はこれくらいにしてですね･･･。西武多摩川線は、他の西武各線とは直接つながっていない、独立した路線です。始発の武蔵境駅からもうちょっと頑張れば、西武新宿線の上石神井駅あたりに到達できたのですが、もともとが別会社だったといういきさつもありまして･･･多摩鉄道の手により、1922（大正11）年に、武蔵境-是政間が全線開業。その後、西武鉄道に吸収合併され、あれやこれやあって現在に至ります。あれやこれやあったうちでも、多摩川線の駅では、あの青い西武の駅名標が使われていない駅があるんですよね。是政駅もその一つです。駅舎というよりは、駅事務所と道路沿いのカベが一体化した建物か何かのようです。この是政駅、かなり合理的な造りになっていまして、向かって左側が道路沿いのカベ、右側に券売機や出札窓口、駅事務所を集中させています。多摩川線はワンマン運転ですが、各駅で運賃収受を行っています。ラッチが現役で、PASMOのタッチパネルがオマケのような感じ。ちょっとしたローカル線の雰囲気です。そして、道路からホームまで、1段の階段もありません！バリアフリーな駅ですねぇ。駅ホームは1面1線。2本の側線があり、うち1本は駅より先まで延びています。20世紀初頭より、建設資材のために多摩川での砂利採掘がおこなわれ、東急玉川線、京王多摩川支線（現・相模原線）、相模川では相模線・西寒川支線など、多くの路線が敷設されました。あまりに砂利を取りすぎて河床が荒れ、環境も悪化したことから、多摩川の砂利採掘は1964（昭和39）年に禁止されました。いまは、是政駅のちょっと先の道路の手前まで側線が延びているのが当時の名残です。電車から降りて改札方面を見るとこんな感じ。ホームから改札外まで、一直線につながっていますね。こちらは、旧表示のころの是政駅。駅自体の構造はまったく変わっていませんが、のりばの案内標が丸ゴシックのタイプですね。到着する列車は、ホーム脇の線路に停まります。バラストが積んである1面1線の終端駅のお手本のような駅ですね。左側にカーブして伸びている線路は、2本ある側線のうちの一つで、砂利輸送の名残の線路です。現在は工事用車両が出入りしています。こんな風に専用のホームがつくられています。奥には是政駅の旅客用ホームが見えますね。こんな風に、バラストや線路、枕木を貨車に積んで持っていくんです。主に夜の作業ですね。このホーム、駅正面の道路からトラックでそのまま入れるように段差がないように設計されているんです。さて、旅客ホームの話に戻りまして。旧型の駅名標、懐かしいですね。しばらく見ないうちに、いつの間にか、青基調の西武統一書式になっていましたわ。ホームは4両分。駅員はもっぱら出札を行い、ホーム上の安全確認とドア扱いは、ワンマンの運転士が行います。発車ベルからドアが閉まるまでや、停車してからドアが開くまでちょっとタイムラグがあるのはそのためです。上屋は2両分だけです。が、1日平均乗降客数は2017（平成29）年29）で7902人。電車が到着すると、ドアというドアから一斉にお客さんがホームに降りてきて改札口へと向かうのです。代わって、ホームで待っていたお客さんを乗せ、しばらくすると武蔵境に向かって発車していきます。お客さんの人数は多いと思うのですが、いかにものどかなんですよ。野田せ･･･アーバンパークラインの大宮駅なんか、殺気立ってますわ。この違いって、純粋に人数の違いだけ? close

西武多摩川線・是政駅～実は東京競馬場公式にもある最寄り駅！