土方といっても、新選組の土方歳三のコトですよ。多摩の道場で同門だった近藤勇や沖田総司とともに旗揚げしたアレです。というわけで、土方歳三の出身地、東京都は日野市にある中央線・日野駅にやって来ました。なぜ日野駅まで来たかといいますと、昭和12年に建造された駅舎が現役で残っているからに…… more ほかならないのですよ。武蔵野でよく見られた、農家の意匠を採り入れたんだそうです。入母屋造りって･･･うーん学生のころに勉強したかな？1890（明治23）年に甲武鉄道の手によって開業、1906（明治39）年に国有化されます。そして、1937（昭和12）年に中央線複線化のため、開業時から300メートルほど移動したところに現在の日野駅が誕生しました。この時に建てられた駅舎が現役なんですよ。いつでしたか、都内最古の駅舎として原宿駅を採り上げましたが、雰囲気の違う日野駅もなかなかなものだと思いませんか？原宿駅についてはこちら↓↓をどうぞhttp://blog.livedoor.jp/matsumoto_superazusa/archives/9294944.html今年2019（令和元）年は、戊辰戦争、土方歳三没後150年というコトで、駅南側の歩道の屋根や駅改札内は、歳サンの肖像がいっぱい。記念行事もあるらしいですよ。さらに調子に乗った日野市、歳サンをモチーフにしたデザインマンホールまでデザイン作っちゃいました！って、ハトがうろちょろしててふざけたお写真になっちまいましたわ。バスロータリーのある北側ではなく、南側からアプローチします。上の方のサツマイモみたいなものは空調のダクトです。むき出しにしないで、自然に見えるようにしているのがいいですね。さて、この「門」の柱、時代を感じさせる磨かれ方をしてますね。ここ、萌えポイント！柱の上の方を見ると、建物財産票がありました。国鉄は国有鉄道、つまり国の財産なのでいちいち管理表が付けられているんですよね。いちいち探してみるのも面白い、建物財産標です。「鉄　本屋1号　昭和12年2月22日」と刻まれています。駅舎は戦前でも、中身はやっぱりJR東日本の駅なのよね。ちゃんと券売機もありますし、自動改札にLED発車標だって！装備されているんです。あの駅舎の中に最新の自動改札機って、かんがえてみれば時空を超えた組み合わせですよね～。おっと、油断してたら通路の脇に歳サンがいましたわ。土方歳三最後の戦いから150年、ですか。箱館の五稜郭の戦いですね。総大将の榎本武揚は最後まで戦い抜き新政府軍に降伏しますが、土方歳三は新政府軍の銃弾にあたって戦死したそうです。時に1869年、明治2年のコトでした。榎本は新政府軍に捕えられ、江戸城和田倉門付近の牢獄で2年余りを過ごし、薩摩の黒田清隆の嘆願もあり、幕臣から新政府の役人へと転身します。新政府で勤め上げた榎本、箱館で散った土方。生き方、問われてるような気がするですよ。ともかく、土方歳三、没後150年の今年は、日野市で何かが起きますよ！改札を抜けると、ホームへの階段へ続く通路を歩きます。なんとなく国鉄っぽい「のりば案内」を発見。1面2線の島式ホームなので、間違いなく「のりば」には着きますけど。ホームへの階段を上りきると、狭っこいホームに出ました。階段は中央よりも東京寄りに設置されていますので、余計狭いんですよね。こちらが高尾寄りの階段付近。ちょっとだけ広いです。もともと築堤の上に設置されたホームなので、広げるわけにもいかない、狭っこいのは仕方ないんです。ホームが幅狭で、人も多く、両脇はガケ。これでも平常運行な日野駅、すごくないですか？でもって、「あずさ」「かいじ」が通過！“まつもと”は･･･怖いっす。さっきの駅舎があんな下に見えます。ホームの高尾寄り先頭から振り返ってみました。狭い･･･線路がくねってる･･･12両G付きE233系、停まれるのかな。さて、ホームが高所恐怖症にはアレなので、駅舎に戻って来ました。新しくできた「たい焼き」屋さんが入居しています。けっこうお客さんが途切れずの並ぶのですよ。“まつもと”も怠惰な日常に喝を入れるために、たい焼きを購入、ご賞味させていただきましたのコトですよ！うん、自分を甘やかすのって、いいですね～あ、歳サン、ココは見ないで。さて、たい焼き屋さんの横が正面入口なわけですが、ここに日野駅開業120周年記念のお品が掲げられていました。だ～か～ら～、年代モノに見せたい、レトロ感を出したいと思ったら、右から書こうよ！あと10年もしたら、この駅名標も味が出て来るかな？というわけで、中央線に残る奇跡の駅舎、日野駅においでませのコトですからね！ close

中央線・日野駅～農家風の駅舎が残る駅！　今年は土方さん押しで行くよ！