京成千原線の終点、ちはら台駅にやってきたのコトですよ！○○台って、いかにも70年代の新興住宅地のお名前ですなぁ。というわけで、京成電鉄では唯一市原市にある「ちはら台駅」をぶらっと回ってみましたよ。･･･と、駅名標が京成スタイルじゃないじゃないですか。ちはら台駅は、1995（平成7…… more ）年4月に、京成電鉄や千葉県、千葉市、市原市が出資する第三セクターの鉄道会社、千葉急行電鉄の手により開業しました。「おゆみ野」や「ちはら台」「大森台」などのニュータウン（時代を感じさせる単語）が建設されるのに伴い、そのアクセス路線として千葉急行線が敷設されました。が！　千葉県のニュータウンっておんなじ経路をなぜかたどりがち?北総開発鉄道のように、「入居者が増えれば、運賃が安くできるよ！」と開発費を回収するために、割高な運賃を設定。そして･･･割高な運賃を嫌って入居者が思うように集まらず、1998（平成10）年に千葉急行電鉄は債務超過で経営破綻。京成千葉線の千葉中央駅で接続している京成電鉄が経営を引き継ぎました。駅前ロータリーの後ろにはマンション。駅付近は住宅街です。改札に向かってこちら側が正面になるのかな。線路、ホームは、駅舎の下の掘割にあります。千葉急行電鉄が建てた駅舎を、「京成電鉄」の文字を切り貼りして使っています。駅舎の大きさの割には、客用スペースはさほど割かれていません。固定資産税を度外視した駅舎のようですね。自動改札が4基なんて･･･これでも1日平均乗降客数5,825人（2017（平成29）年）で、京成線全69駅中48位なんですよ！あ、券売機のタッチパネルに、あのかわいくないおっさんパンダがいた。京成千原線はちょっと特殊な運賃形態を取っていまして。千葉線・千葉中央駅を境に、それぞれ初乗り料金になるんです。ちはら台から京成津田沼まで行くと、千葉中央でいったんキロ数を打ち切り、千原線の運賃と、千葉線の運賃を合算した運賃になります。もともと千原線が別会社だったことや、ニュータウン開発費の回収のため高額運賃になっているようですね。※　千葉線各駅と千原線各駅の間には、乗継割引があります。というわけで、自動改札を抜けてホームへ降りましょう。改札階の下の掘割部分にホームがありますので、まさにホームに降り立つわけですね。千原線は、船内折り返しの列車はなく、千葉線から直通してきます。朝夕には普通京成上野行き・京成上野発ちはら台行きも設定されています。写真右側の方に1本線路が延びていますが、こちらは現在のところもっぱら保線車両が使用しています。成田空港方面、とありますが、これは乗り換えが必要なヤツですね。そして、この表示器がまた何とも言えずいい味を出してるんですわ。「今度の発車／←　→」千原線は、当然ながら当駅折り返しですので、1番線か2番線かどちらから発車するか案内がされているんです。今度の発車は、停車中の2番線の電車ですね。千葉線と本線の接続駅の京成津田沼行きです。ホームの先端から終端部を臨みます。1番線・2番線ともおよそ100メートル先にバラストの山で線路が終わっています。かつて小湊鉄道が光風台などのニュータウンを建設していたころ、同線の海士有木（あまありき）駅から国鉄内房線を経由せず、直接千葉に直通する路線を計画していたそうです。海士有木駅については↓↓こちらhttp://blog.livedoor.jp/matsumoto_superazusa/archives/20370796.html小湊鉄道が資金を捻出できずに免許失効した路線を千葉急行が取得して建設したわけですが･･･海士有木まではちょっとありますよね。ちはら台駅2番線で折り返しを待つ3000形がいます。京成津田沼までは昼間は20分に1本。千葉中央から京成津田沼までは10分おきですから、千葉線の2本に1本が千原線に乗り入れて来るんですね。かつては旧顔の3500形も千原線に顔を出していました。全線単線のちょいとローカルな風情の残る千原線にはこの子の方が似合っていませんか?ところで、冒頭でも紹介した駅名標。これ、千葉急行のフォーマットでもないんですよ。京成電鉄が引き継いだ後に付け替えられたものでして、駅ナンバリングも千葉線から通しの番号が振られています。でも･･･京成の駅名標ってさぁ、これが標準ですよね。大佐倉駅など、古いタイプの駅名標が残っている駅もありますが、京成電鉄、芝山鉄道がこのタイプですね。（新京成はこれはこれで違うタイプだったりする。京成グループって･･･）電車が発車した後のちはら台駅ホームです。実は延伸したときのために、写真右側にホームを建設する用地を確保しているんですよね。でも、その時が来るのは･･･いつでしょう? close

京成千原線・ちはら台駅～京成らしくない京成の終端駅！