京都丹後鉄道KTR700形「あかまつ」仕様車の詳細

京都丹後鉄道KTR700形「あかまつ」仕様車
車内観察日記
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記事タイトル 京都丹後鉄道KTR700形「あかまつ」仕様車
概要

 折からの赤字続きの旧北近畿タンゴ鉄道が、新たな旅客獲得のために行き着いた先がやはり観光列車でした。昨今の地方ローカル鉄道ビジネスでブームになりつつありますね。 というわけで登場したのがこの「あかまつ」号です。日本三景、天橋立に代表される日本海の白砂青松を象徴…… more する「松」をテーマにしたそうです。元はといえば地方ローカル気動車だったのですが、大改造が施されこのようになりました。京都丹後鉄道に移管後も今までと同じように走行しています。・・この文字やらロゴやらがこれでもかというほど使われたデザインを見て、誰が何をやらかしたかは明白です。宮津駅では、同観光列車、「あおまつ」とも並びます。なお、「あかまつ」には乗車整理券が必要となります。駅でも購入できますが、時に満席にもなりますのでWebで予約しておくのが無難です。かつてはコミューター車両を連結し2両で運転され方向幕も行き先が表示されていましたが、今は単独運行となり方向幕も「あかまつ」となっております。 オトナの観光列車、「くろまつ」とも並びました。それでは車内です。木をふんだんに使用した明るい色調の車内となっていますね。反対側からもう一枚。視覚的な変貌振りは大変なもので、この辺りはミトーカマジックの大いなる威力と思いますが、やれ九州や和歌山、富山、長野と同じようなマジックの掛け方ばかりなので、乗り慣れた人間が乗ると正直食傷気味なところがあります。どちらかと言えば我々のような数をこなす側よりも、例えば「九州で走っているような観光列車をおらが町にも」的な側面が強いのだとは思います。 ドアです。白の塗りドアとされ、ステップの前には滑り止めが追加されています。こうなっても、手動式の重いものには変わり有りませんが(^^;; アテンダントさんが大変そうっす。 仕切りにはウェルカムボードがあります。この辺りは手作り感にあふれたものですね。運転台です。地方ローカル車両でよく見かける半室構造は改造前と変わりません。運賃箱などは全て白色となっています。天井です。かつての蛍光灯は全てなくなり、スポットタイプのLED灯が外側に設置されています。夜にはそれなりにムーディーな空間となりそうですが、現状日暮れ後の運用って無いんですよね・・。窓です。日除けは横引き式のカーテンのままですが、生地がチェック柄のものに変わっています。そして棚が増設された区画。中にはアテンダントさんが乗務関係で使うアイテムが入っているようですが、取材時は運転開始から日が経っていないためか、中の収容物についてお二人で探している様子が見られました(笑) 座席です。まずはボックス配置の4人掛けから。ミトーカデザインでよく見かける木を使用した座席で、肘掛部分や背ズリなど、加工が難しそうな曲線を描いているデザインは素敵です。中央にはテーブルが備わり、この運用では開いた状態でセットされていました。こちらは2人掛けです。脚が4人掛け席より細くなっていますが、移動させることは出来ません。若干窓側に向けて配置されているのが特徴です。最前面には2人掛け席があります。テーブルには毛布が置かれていますね。え、座り心地?見た目からしてそんなものに期待することも無いでしょう。座面はそれなりに「座布団」という感じのフッティングを見せてますが、背ズリが木のままでは・・ねぇ・・。「黙って景色を楽しめ」と言われればそれはそれで間違いでは有りません。というかそういう想定のハズです(^^;;そしてソファタイプの座席。通路側を向いたロングシートタイプですね。座り心地は見かけによらず硬めでして、木の座席の方がいいかもしれません。ちなみに柱には本が置かれていますね。景色見ずに本読むか!?って話ですが(^^;;そして4人掛け。どっかで見たこと有るなぁ、と思ったら多分コレですね。ウェーブした背ズリは全くそのまんまです。 こちらは2人掛けです。クッションが追加で置かれていますね。そして窓側を向いた4人掛け。あろうことか座布団すらない木そのままです。背ズリ部分は格子状となっているわけですが、当たり所が悪いとイタイ目に遭いそうで・・。そして海側を向いた個別座席です。ここが一番アタリなような気がしますね。かく言う私も乗車中はずっとこの席に座ってました。テーブルに頬杖をつきながら流れ行く景色を眺めるのも悪くありません。「あかまつ」では車内販売を実施しており、専用のブースが設けられています。地酒や地ワイン、その他ソフトドリンクやお菓子・おつまみなど、様々な商品があります。駅弁の販売も有りまして、前もって予約しておくと、予約時に指定した駅で駅弁を購入できる「えきべん」のサービスも行われています。トイレです。改造前と基は変わりませんが、壁にパネルが貼ってあり、沿線の祭りの様子などが並べられています。変わったところといえば、暖簾で仕切られた先に洗面台が設置されたことですね。この背後にトイレがあります。 少しオマケですがサービスにも触れておきましょう。整理券制ですので全て自由席、着席しますとアテンダントさんよりおしぼりと記念乗車証が渡されます。これがまた数ある観光列車の中でも中々しっかりしたものでして、中に整理券を挟めるようにしたファイルタイプのものとなっています。 乗車中にはこのようにボックスがアテンダントさんより差し向けられ、中からひとつ取ることになります。 中にあったのは缶バッジ。よりによって「くろまつ」が出てきましたが‥(笑) いいんです、この後実際に「くろまつ」に乗車することになりましたから。 close

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タグ 鉄道
投稿日時 2019-11-09 15:40:16

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