★家の近くのスーパーに行ったらミニ駅弁大会が開催されていました。自宅での一食としては割高な価格ではあるのですけれど、せっかくでしたので厚岸駅の「かきめし」を購入しました。好きな駅弁の一つです。この駅弁は北海道での取材の際に厚岸駅駅前のお店で、食べたこともありました。そのお店では丼…… more 物としてかきめしをメニューに載せていましたが。★駅弁よりも少し濃い味に感じた丼のかきめしを食べていると、店の奥から女の子が出て来て「駅に行って来ま～す」とカウンターに一声かけて、店から出ていきました。手には小さなビニール袋が下げられていて、袋の中にはできたてのかきめしが３個くらい入っている様子でした。列車が来る時間に合わせて、駅弁を収めに行ったのでしょう。★そんな道東の駅で売られている駅弁と同じものが、こうして自宅でも食べられるようになったのだから、ありがたいものです。東京駅にも「祭」という、全国の駅弁を扱う店があって、毎日もの凄い売り上げなのだそうですが、このお店では、実際に運ばれてくるものと、それからいわゆるライセンス生産のような形で、東京の工場で作られているものとの２通りがあるのだと聞きました。まあ、地産地消の尊さが消えてしまうという指摘もありますけれど、遠い所にある駅の味を手軽に楽しめるのは悪いことではないと思っています。★古谷三敏さんの本だったと記憶していますが「全国三大駅弁」というのを挙げた一文があって、１位が「峠の釜めし」、２位が「鱒の寿司」、３位が「シウマイ弁当」だったかな。まあ、私のような横浜に住まうものとしては、３位の駅弁はしょっちゅう口にしていますが、１位と、それから２位はなかなか口にできない。もっとも、富山で駅弁を食べる機会というのも、そうはありませんし、あの駅弁は値段もそれなりでしたから、本当にぜいたくな食事ということになるのかもしれません。★そんなことを考えながらの昼食でした。確かに食べる人に何かを考えさせる力は備わっているようです。願わくば、昔ながらの定番駅弁が姿を消してしまうことがないように。 close

駅弁のことなど