JRと近鉄が使用する桑名駅からちょいと歩いたところにある西桑名駅から60分かけてやってきたのは、北勢線の終点の阿下喜駅でございます。頭端式のホームが1本。昼間の時間帯は左側の1番線に到着します。開業以来の旧駅舎のころは、1面1線の駅でした。読み方は「あげき」、アクセントは「↑あ↓…… more げき」のコトですよ！1931（昭和6）年の開業当初からあった木造駅舎は、三岐鉄道移管から3年後の2006（平成18）年に建て替えられ、駅前広場もリニューアルされました。旧駅は1面1線でしたが、現在は頭端式の1面2線に拡張され、ラッシュ時は両方のホームを使用して交互に発車しています。正面入口前には、寒冷地にあるコンビニにあるアレが付いています。これがないと、ホームまでまっすぐなので、駅舎内がふきっさらしになっちゃうんですよねガラスをライトダウン?夜間はガラスが見えにくいので、こういった配慮はありがたいですよね。駅名標は、三岐鉄道仕様になっているのです。さて、電車が停まっている1番線の脇には、線路と転車台があります。この転車台は、北勢線が客車だったころに実際に使用されていたもので、阿下喜駅の北側にあったものを移転したんだそうですよ。ちんまい直径から推測するに、まあ、ずいぶんとかわいい機関車が引っ張ってたんですね。その転車台から延びる線路をたどっていくと、モニ226形がいました。近隣の公園で朽ちていたのを再生した車両です。静態保存なので、線路を走ることはありませんが･･･。奥の建物は軽便鉄道博物館です。オープン日は15インチ（381ミリ！）軌間のちんまい車両がここから転車台をぐるっと回って180メートルの線路を走ってくるんですが、（写真はイメージです。軽便鉄道博物館の電車はもっと小さいです）･･･残念。当日は休館日でした。毎月第1・第3日曜日の10:00～16:00にオープンしています。貴重な展示品もあるそうなので、これはまた来なくては。阿下喜駅をはじめ有人駅では、スタンプが押せますよ。硬券の入場券が今でも買えるのは意外です。自動券売機があっても･･･硬券の入場券を扱うなんて粋ですね。正面玄関を入ったところです。左側には待合室、右側にはトイレ、券売機、窓口と並んでいます。この駅、正面からホームまでまっすぐなのよね。そして階段のないバリアフリー設計！いちおう番線表示はありまして。右側の1番線は本線にまっすぐ、左側の2番線はポイントをグイっとまがって入線です。行き違いのない昼間はもっぱら1番線の発着です。で･･･阿下喜駅の唯一の残念なトコって、駅名標がホームにないんです。柱には縦型のが付いているんですけど、隣駅表記のあるアレがない！とおもったら、ベンチの上に「パソコンで自作してプリントアウトしときました」なのがありましたが、これって駅名標って言っていいのかな?ホームには立派な上屋がありますが、吊り下げ式の駅名標はおろか広告の一つもなくて、逆に清々しいほどすっきり。阿下喜で折り返す電車は、改札寄りの1両だけドア扱いをします。なにせ･･･北風が寒いもので。阿下喜駅の利用客数は一時200人台半ば名で落ち込んだものの、バス減便や電車増発の影響で増加。300人台半ばまで回復しています。というわけで、近くの温泉施設「あじさいの里」でゆっくりしてきますね。北勢線と「あじさいの里」入館券がセットになったちょっと得する乗車券も売っていますので、ぜひぜひお越しくださいな。 close

三岐鉄道北勢線・阿下喜駅～近くに温泉あり、三岐線・伊勢治田駅まで徒歩20分で乗換可能の終端駅！