GM 阪急1000系(1001編成・宝塚線)の詳細

GM 阪急1000系(1001編成・宝塚線)
はーくの鉄道日記
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記事タイトル GM 阪急1000系(1001編成・宝塚線)
概要

10年以上振りにGMが完全新規製作の阪急車として発売した1000系。 3月の神戸線1002Fに続いて、宝塚線の1001Fも出たので手にしてみました。 GM製品としては初めて「神宝線」の車体幅が再現された製品です。 阪急に馴染みのなかった頃は京都線と神戸線・宝塚線との車体幅の違い…… more は気にもしませんでしたが、日常となった今ではGMの8000/8300系は8300系にしか見えないし、7000/7300系は7300系にしか見えません。6000系は6300系に・・・は見えないですね。 そもそも車体幅の違いまで作り分けた阪急の製品は、10年前のマイクロの9000系・9300系までありませんでしたし、GMの製品の出来が悪かったというわけではありません。 阪急は鉄コレ以外に許諾を出さないんじゃないかと言われた時期が長く続きましたが、KATOの9300系(2015年)、マイクロの2300系(2018年)と完成品が徐々に出始めてなによりです。 車体の造型は毎度安定しているGM。どこから見てもばっちり1000系です。 GMでも標準的となった点灯式の前面表示は、LEDの数にものを言わせた基板でヘッドライトよりも明るく点灯。 山陽5030系の時と同じく、前面表示部・ヘッドライトケース周辺からの光もれがないように調整しました。 この製品はGMとしては革新的な製品で、私にとっても初めて見るような仕様が満載です。 ●点灯状態を切り替えできる標識灯 阪急では片側の標識灯を点灯させる急行や準急といった運用があるので、スイッチの切り替えひとつで再現できるのはとても良いですね。 白色がかった点灯面や、標識灯の境界がぼやけた点灯状態は実車によく似ています。 ●奥行きのある床下機器 従来からの床板に、自由に床下機器を差し込める台座を噛ませてあり、車体中央寄りの空気タンクまで再現されています。床下機器が少なく、反対側の機器の裏側の空洞が見えやすい1600・1650・1050・1150形では空洞を塞ぐように蓋がされていて、設計の丁寧さが感じられます。 (山陽5030系では内寄りの床下機器を修正) 従来のような車体内側に機器が寄り過ぎていることもなくなりました。 ただ、各床下機器が手作業による接着のため傾いて取り付けられている箇所がありました。これはこの設計である以上防ぎようのない部分かもしれません。 ●波打模様を再現した車輪 「グレー車輪」の呼称で京王1000系から採用されましたが、黒色車輪のように車輪全体が染められているわけではなく車輪側面にインクジェットによる印刷が施されているものです。 台車枠が小さく車輪の露出度が大きい新型車両には効果抜群・・・と言いたいところですが、印刷が台車の成型色より明るく、輪心外周部には印刷がない上、銅色の集電板が目立つのでせっかくの新機軸の効果が十分に発揮されていません。 台車枠も塗装すればさらに良くなりそうです。 山陽5030系と比べると、車体裾と台車の隙間が大きいのが気になります。 最新製品だけあって動力車だけ車高が高いという現象はありません。パンタグラフの上部アームが水平気味になる欠点は今も変わっていません。 ということで、KATOのモハネ285用パンタに交換しました。 せっかく側面表示部にクリアパーツがはめ込まれているので、試しにマイクロの室内灯を組み込んでみました。幕板部分が薄いので、GM純正品のような室内灯でないと窓上に収まりません。 シールを貼ると結構良い感じに光が透過してくれます。 座席は実車よりもずいぶん明るめの黄緑色。車端部の座席はおろか床面すらないので、どうにかしないといけません。 集電板が窓のある位置にしかないので市販の室内灯をそのまま付けると見映えがとんでもなく悪いです。 自社で室内灯を発売するのならこの部分は改善すべきだと思います。共用床下の時点でかなり難しそうですけど。 私は自作の室内灯を組み込むので、窓から見えないように配線を工夫したいと思います。 シールは神戸線1002Fと共通のもので、「大阪梅田」は含まれますが「梅田」は含まれません。これが残念。 最後に予想もしなかったがっかりポイントを。 従来の阪急製品よりも光沢のある塗装、が売りで実際そうなってはいますが、マルーンの塗膜が薄いのか、金型の磨き上げが足りないのか、車体を光に当てると非常に細かい傷が目立ちます。これは金型時点の傷なので、おそらく全ての製品に同じように入っているものだと思います。 車体色のプラで塗装を薄く仕上げる手法はTOMIXでも採られている方法ですが、そのため室内灯を入れると厚みの小さいドア部分などで光が透けてしまいます。阪急1000系は成型色が濃い色ではありますが、最近の高輝度LED室内灯だと普通に透けます。 阪急車の整備はマイクロの9000系以来11年振りなので、色々内容を考えながら、733系、キハ261系の整備の合間を縫って進めていこうと思います。 close

GM 阪急1000系(1001編成・宝塚線)
サイト名 はーくの鉄道日記
タグ 山陽・阪急・阪神(模型) 阪急
投稿日時 2020-05-20 00:18:00

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