JR西日本岡山支社の今年ダイヤ改定の冊子時刻表です。文庫サイズ、148ページです。この時刻表は東海道・山陽・九州新幹線、山陽本線大阪～広島間(姫路～三原間全駅、ほかは主要駅)、宇野線、本四備讃線(茶屋町～児島間)、マリンライナー全停車駅、岡山発着四国方面特急列車、伯備線、吉備線、…… more 芸備線新見～備後落合間、赤穂線、津山線、因美線、智頭急行、姫新線、福塩線、井原鉄道線、呉線、水島臨海鉄道の時刻、東海道・山陽・九州新幹線の運賃・料金表、普通運賃表が掲載されています。岡山・香川県を中心とした路線図と、京阪神、東京拡大路線図も掲載されています。京阪神の路線図で、「JR総持寺」駅が単に「総持寺」と表記されていて、ミスとなっています。冊子の大きさや紙質などの体裁は広島支社時刻表と同じですが、路線図の掲載範囲や運賃・料金表の有無など、掲載内容(方針？)は若干異なっています。東海道・山陽・九州新幹線は内容自体は同じですが、岡山支社では上りが先に掲載となっていますが、広島支社では下りが先、同じ掲載路線である福塩線でも広島支社では福山～府中、府中～三次間が分けての掲載ですが、岡山支社では福山～三次間が一括で掲載されていたりと、細かく見ると、支社で掲載の仕方が違っていて、興味深いです。山陽線は三原～広島間主要駅の掲載ですが、呉線は全駅の掲載となっています。ただし呉線も終着駅以外はすべて発時刻のみの掲載となっていて、広島支社の時刻表(海田市、呉、広は発着時刻掲載、広島駅の番線掲載)とは掲載内容が異なっています。岡山支社の時刻表では、路線図を含め、「山陽本線」ではなく、「山陽線」という表記で統一されていて、この点も岡山支社の独自性(この路線に対する愛着？)を感じられます。JR時刻表や中国版時刻表では山陽本線は岡山で分断掲載となっていますが、この時刻表では(大阪)姫路～三原(広島)間で一括掲載となっているのも特徴の一つとなっています。岡山駅では一部列車を除き、1・2番線は山陽線下り、3・4番線は山陽線上りと律儀に分けていて、広島駅よりも始発、終着列車の多い岡山駅では、ホームのやりくりが大変そうだということが、この時刻表を見ると分かります。一例としては、岡山駅3番線に20時02分快速サンライナー(3732M)到着(岡山終着)、20時07分に1934M播州赤穂ゆき(岡山始発)発車、20時10分に442Mが到着(岡山終着)となっています。終着列車を回送させ、その後に始発列車を入線させなければなりませんので、都会の駅ならいざ知らず、地方の駅としては、あまり余裕のない運用となっているのではないかと思います。岡山分断の時刻表ではわかにくいことですので、この時刻表ではこういった楽しみ方もできて、面白いです。 close

JR西日本岡山支社時刻表(2018年)