東横線、地下鉄日比谷線で活躍していた頃の東急1000系の詳細

東横線、地下鉄日比谷線で活躍していた頃の東急1000系
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記事タイトル 東横線、地下鉄日比谷線で活躍していた頃の東急1000系
概要

先日の記事で紹介しましたように2018年10月の関西旅行では近江八幡からの帰途、伊賀鉄道を初めて利用しました。同線では元東急1000系が譲渡され、200系として2両編成で5編成活躍中でした。2013/1/19 多摩川 1001F2013/1/19 祐天寺 1002F1000系は現…… more 在も1500番台(1000N'系)として池上線・東急多摩川線で活躍中ですが、2013年3月16日の東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転開始と同時に営業運転を終了しています。今回は数少ない写真から、東横線、日比谷線時代の活躍を振り返って見ようと思います。1000系は1986年3月9日に営業運転を開始した20m4扉車、9000系の設計を基本に18m級3扉車として開発されました。また1991年まで東横線からの営団日比谷線乗り入れ車両として運用されていた初代7000系の後継車両という位置づけで導入されました。さらに池上線の7200系の後継としての位置づけもあり、こちらは1000N'系と呼ばれました。その結果、1988年から1992年にかけ、8両編成8本(64両)、東横線・目蒲線兼用に4両編成4本(16両)、池上線向けに3両編成11本(33両)の計113両が東急車輌製造で製造され、1988年12月26日から運用に就きました。主要諸元最高運転速度 85 km/h(池上線)80 km/h(東急多摩川線)110 km/h(東横線)80 km/h(日比谷線)設計最高速度 120 km/h起動加速度 3.5 km/h減速度(常用) 3.5 km/h/s(東急線内)4.0 km/h/s(日比谷線内)減速度(非常) 4.5 km/h/s編成定員 3両編成 385(座席136)人 8両編成 1,060(座席392)人車両定員 先頭車 125(座席44)人 中間車 135(座席52または48)人自重 ・1001F - 1008F: 制御車 25.7 t 電動車32.7t ・1000N'系:クハ1000形 29.5 t デハ1200形 32.5 t デハ1310形 33.8t ※1000N系編成車は異なる編成重量 247.6 t(1001F - 1008F)95.8 t(1000N'系)全長 18,000 mm全幅 2,800 mm全高 3,990 mm 4,000 mm(パンタグラフ付車両)台車 ボルスタレス台車 TS-1006・TS-1007主電動機 かご形三相誘導電動機 TKM-88主電動機出力 130 kW駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式歯車比 85:14 (6.07)制御方式 VVVFインバータ制御制御装置 (GTOサイリスタ素子)ATR-H8130-RG621A(1C8M/4M兼用)ATR-H4130-RG636A(1C4M専用)(IGBT素子・1500番台) SVF091-B0制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ保安装置 東急形ATS・TASC(池上線・東急多摩川線用)ATC-P・東急形ATS(東横線用)表1 元住吉検車区配置 1000系 8両編成 編成表 2013/1/13 祐天寺 1005F2010/4/17 北千住~南千住 1004F制御装置はGTOサイリスタ素子による東洋電機製造製ATR-H8130-RG621A形(素子耐圧4,500V - 3,000A)がM1車に搭載されています。この制御装置は世界初のヒートパイプ冷却式1C8M方式で以後、各車に普及しました。東横線の8連は両端クハ以外は全て電動車でMT比率は高いものの制御器は1C8Mのためコストダウンが図られています。表2 元住吉検車区配置 1000系 8両編成 編成表1990年に東横、目蒲線兼用の1010F~1013Fが4両編成で増備され、東横線では1010F+1011F、1012F+1013Fの組み合わせで運用されました。この4連は1000N系と呼ばれ、8連として6M2Tになるように片側は制御電動車となっていました。デハ1200形、デハ1310形は1C4M方式となりました。8両編成時に、中間に入るデハ1310、クハ1000は貫通幌を繋げるため、中央貫通路方式(顔)となりました。表3 1010Fと1011Fの編成組換えで誕生した8両編成2013/1/13 自由が丘 1008F日比谷線を介しての相互乗り入れにおいて東急1000系は乗り入れ協定、および保安装置装備の関係から東武伊勢崎線に乗り入れることはありませんでした。一方で、定期列車では走らない、渋谷~中目黒間、菊名~元町・中華街間に、事故などでダイヤが乱れた場合に乗り入れたり、多客時輸送で「みなとみらい号」として乗り入れることはありました。2003年7月から8月にかけ、1010Fと1011Fの8両固定化組換えが実施され、デハ1310とクハ1011をデハ1362、デハ1363に置き換え、デハ1363は電装解除して、サハ1050形1051とし、SIVやCPの移設も実施されました。クハ1011、デハ1310は休車となりました。これら2両は6年に及ぶ長期休車の末、伊賀鉄道に譲渡されク102+モ202になりました。1006Fは日比谷線乗り入れ運用の減少で2009年3月に運用離脱し、3月 デハ1256、デハ1456→廃車・解体11月 クハ1006、デハ1206→伊賀鉄道に譲渡     ク104+モ204に2011年2月 デハ1406、クハ1106→伊賀鉄道に譲渡  モ203+ク103に2012年1月 デハ1306、デハ1356→伊賀鉄道に譲渡  モ205+ク105に   となりました。 1010Fも2008年9月に日比谷線減便で運用を離れ、中間車6両は解体、クハ1010、デハ1310は伊賀鉄道に譲渡され、ク102+モ202となりました。1003Fは2012年に運用離脱し、2013年に総合車両所へ甲種回送されました。1003F,1005F,1007Fのデハ1400形、デハ1450形から1403、1405、1407、1453、1455、1457が一畑電車に譲渡され、1000系となりました。1005Fのデハ1305、デハ1255が上田電鉄に譲渡され、2015年3月にデハ6001-クハ6101として竣工しています。これら以外に1014F以降の池上線用等の車両で地方私鉄に譲渡された車両もありますが、それらは別記事にて触れる予定です。にほんブログ村  最後まで読んで戴きありがとうございます。上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。 close

東横線、地下鉄日比谷線で活躍していた頃の東急1000系
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タグ 地下鉄 民鉄:東急電鉄
投稿日時 2019-03-25 14:14:02

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